そういうわけで話をまとめられずに困っている、ひろむです。

まぁ、話がまとまらないのは、今に始まったことじゃないんですけどね。

“書いている間に結論が迷子”は、よくあるんですよ。

いまさら言うまでもなく。

ただ冒頭からまとめられないのは、そんなにない。


書きたいことはあるけど、どう書いていいのか、わからない。

定期的にやってくるスランプというやつです。

いっそ口述筆記できたら、どんなに楽か(´ヘ`;)ハァ

もう出だしから「やれやれ」って話です。


さてユニクロの村上春樹Tシャツを買うべきか否か、迷っているんですよ。

僕は優柔不断なので、こと着るものに関しては「迷ったらGOだ!」と思うことにしてるんですけど、

今回ばかりはなんとも。

迷っているのは『1973年のピンボール』の表紙の柄のTシャツ。

正直、初期村上春樹の“青春三部作”の中で、最も好きではない作品。

まぁ、あくまで「内容が」であって、表紙のデザインは好きなんですよ。

佐々木マキの絵柄が、なんとも言えず好きで。

ちなみに、こんな柄。




ただなぁ、と。

なんというか、「なぁくどはる」って言いたくなる案件なんですよ。

読書家としては村上春樹って、わりと踏み絵だと思うんですよ。

好き嫌いがはっきり分かれるタイプだと思うので。

受け入れるか、背を向けるかで、二極化してるように感じるんですよ。

もう、村上春樹Tシャツを着ることによって、春樹好きを喧伝して歩くと、

それだけで「やれやれ」って事態を自ら招くことになりかねない。

「やれやれ。なんだって人は、こんなにも村上春樹にセンシティブな反応を示すんだろう」とか

ハルキスト気取りで口にしても、後の祭りです。

作者でもないのに、春樹批判を浴びせられることもあるかもしれません。

これは、なかなかしんどい。

正直、ユニクロはずいぶん思い切ったことをしたなという印象です。


いっそ森見登美彦Tシャツを売り出してくれれば、中村祐介のイラスト好きだから買ったのにw

まさか森見登美彦氏をつかまえて、村上春樹ほど論評する人は、

それほどいないと思いますし。

もし『ペンギン・ハイウェイ』のTシャツ来てる人がいたなら、

僕は熱い抱擁を交わしたいとさえ思うでしょう!

『美女と竹林』Tでも可w

でも『美女と竹林』だったら、満面の笑みで固い握手を交わすでしょう。

えぇ、まぁ、そう言う内容なんです。




話を戻して、村上春樹Tシャツが¥1500-だったら、迷わずスルーなんですけど。

いま、¥990-なんですよ。

¥1000-以下だと、ちょっと迷う。

でも、このあいだ見たら、すさまじい売れ残り具合だから、

待ってれば¥790-くらいまで下がりそうなんですよね。

とはいえ、安くなったからデザインに妥協できるというものでもないし。

そもそも着こなす自信も無い(;´Д`)

いったいどこへ着ていったらいいのか?

村上春樹なら「気の進まない知人のパーティーに」とか言うんだろうけど。

せっかく買ったのに、部屋着直行というのも、なにかもったいないし。


ことデザインだけで言うなら、青春三部作+1の『ダンス・ダンス・ダンス』の方が

好きなんですよ。


Haruki Murakami / 村上RADIO UT グラフィックTシャツ ダンス・ダンス・ダンス(半袖・レギュラーフィット)


こっちはバックプリントというのが、またなんとも。

この柄を正面に持ってこられても、扱いにくいことこのうえないと思いますが。

それに個人的に白Tシャツってだけで扱いづらいから、好きじゃないんですよ。

デブに白Tは鬼門。

透けるし、膨張色だし。

白のアイテム自体は、嫌いじゃないんですけどね。

T シャツは暑い季節に着るから、汗とは無縁でいられないですからね。

それと、このTシャツ白の面積が広いのも気になる。

デザイン好きなだけに、もうちょっとなんとかならなかったかなぁ。

¥790-だったら・・・いゃあ、うーん。なぁ、うーん。


デザインは素敵だけど、なにか冒険し過ぎだよな、と思います。

もっと、こう、レコードのジャケットとか、映画のポスターなら、

まだ良かったと思うんですけど。

なぜ今、村上春樹だったのか?

小説って主張が強すぎると思うんですよね。

自分でブログ書いてるから思うけど、文章ってダイレクトに主義主張ですからね。

メディアとして、もっともストレートに伝わると思います。

それゆえ表紙デザインだけ取り出しても、アクの強さは残るわけで。

着るものに落とし込むのは、無理がある気がするんですよね。

まったくユニクロは、なんてものを発売したんだ、やれやれだぜ。