そういうわけで「やれやれ」って書くと村上春樹ッぽいのに、

「やれやれだぜ」って書くと急に『ジョジョ』っぽくなることに気づいた、ひろむです。

だからどーだこーだ言うわけではないんですがね。
 
さて1年で終了する予定でいた「ラブロマンス年間」密かに継続中です。
去年観ようと思っていた作品を観きれなくて(@0@;)
その中の一本が、今回取り上げる『建築学概論』。
学生時代に『○○学概論』ってよくとったな、と思い出してしまうタイトル。
 
実は“Filmarks”というサイトに感想は書いたんですけど、
どうにも書き足りん!というわけで記事化することにしました。
ブログ書いてて良かったw
 
まず最初に書いてしまうと韓国映画です。
Wikipediaによると「韓国の恋愛映画として歴代1位の興行記録を塗り替えた」とのこと。
ただ塗り替えられる前の興行収入1位の恋愛映画がなんであるのかは、
わかりませんでした。
個人的には『猟奇的な彼女』なのかな~、と思っているんですけど、そうだったら
ょっと悔しい。
『猟奇的な彼女』大好きなんですよ。
僕にとって『ルビー・スパークス』と並ぶ、最高のラストシーンの映画なので。
これほど映画館で観なかったことを後悔しなかった映画はないと言っても過言ではない。
それくらい『猟奇的な彼女』が好きです。
 
話を戻して僕は基本的に性格が天の邪鬼なので、煽られれば煽られるほど
「ホントかよ・・・」って思ってしまって、逆に遠ざけてしまって観なくなる傾向があって。
僕の最も信用しない言葉の1つは「全米が泣いた」。
みんな、そうかもしれないけどw
同様の理由で「日本よ、これが映画だ」も信用していません。
この映画もそんな事情で観てませんでした。
「(恋愛映画部門において)興行収入1位を塗り替えた」とか言われると「えー」って
思っちゃうんですよ。
 
あ、キャッチコピーでいうと、とある映画の「全員、除雪。」というのが刺さりました。
あまりの斜め上っぷりに、悶絶しました。
「一体、どんな内容なんだ!!」と。
まだ観ていないんですけど、それはまた別の話。
 
前置きが長くなってしまったけど、ようやく重い腰を上げて観たら、大ヒットwww
いま本気で円盤を購入しようと思っています。
それくらい良かった。
 
ものすごくざっくりあらすじを説明してしまうと、大学生の頃の初恋の相手が
主人公の務める建築事務所に15年ぶりにクライアントとして現れて、
依頼された案件をこなしていく内に、色んな記憶が甦ってきて・・・。
という感じです。
現在パートと、15年前の過去パートが交互に描かれていくんですけど、
パッケージ右側が過去パートの2人。
左側が、その15年後の現在パートを演じている2人。
タイトルの『建築学概論』は、2人が出会った大学の講義の名前です。

「なんだか味も素っ気もないタイトルだなー」って思ったんですけど

英語のタイトルが『Architecture 101』になってるので、

日本語オリジナルというわけではなさそうです。

 

結論から書いてしまうと、この映画を観終わった僕の心に浮かんだ言葉は


「過去のオトシマエをつけるために未来はあるのです」

(『企業戦士YAMAZAKI』/山崎宅郎)


これです。

若干ネタバレになってしまって申し訳ないんですが。

そういう話です。

冒頭のシーンでのヒロインに対する主人公の反応で、ある程度予測はつくと思うんですけど。

「なんで?」を探るのも楽しい作業です。
まぁ、初恋なんて、上手くいく方がどうかしている。

 

まず、なにが良かったってヒロインがストライク過ぎて困るw

『猟奇的な彼女』の“彼女(役名)”もそうだけど、気の強いヒロインって好きなんですよ。

または『マクロスF』のシェリルとか。
現在パートも、過去パートも設定上は同じ人だから、性格も変わらないんですよ。
観ていて「なんか、いいなぁ」と。
過去パートの方は“彼女”っぽいし。
こんなことを言うから“ひろむ=M”説が、まことしやかに囁かれる
元凶になるんですよね(@0@;)
 
特に現在パートのハン・ガインという女優さんが、もう見た目もストライク。
丸顔で、目がパッチリしていて、向こうっ気が強いってなんだ!と。
目の前がクラクラするほどです。
久しぶりに「たまらなすぎるじゃないか!」を使ってしまいましたよ。
 
物語も過去パートでは、初恋ということもあって、まぁ甘酸っぱい。
ちょっとしたことで浮き上がったり、沈んだり。
多分、誰もがいつか来た道だから観ていて、恥ずかしいのなんの。
『四畳半神話大系』で、主人公が悪友を指して「珈琲挽きにかけて粉々にしてやる!!」と
罵る場面があるんですけど、まさしくその珈琲挽きにかけられてる気分w
あまりの気恥ずかしさで、悶え苦しみました。
誰か!誰か私をくいとめて!!
そして、まぁ、気持ちのすれ違いまくること。
最近『俺物語!!』を観たときも、すれ違いまくるなぁと思ったんですけど、
こちらも凄まじいすれ違いっぷりです。
『君の名は。』なのかと思ったほどですよ。
 
小道具とか見ていると、たぶん僕と主人公達と年代的にそう変わらないと思うので、
現在パートも妙に心に染みる。
ちなみに過去パートに出てくる小道具もディスクマンに、ポケベルという僕世代には
ストライクの懐かしアイテム。
ディスクマンの乾電池用アダプタとか懐かしすぎるw
気恥ずかしさで悶え苦しんでいるときは「本当に、この映画は泣けるのか?」と思ったものの
ラスト20分の怒濤の展開で、危うく落涙するところでした。
過去パートと、現在パートを一気に収束させるのはズルい!
特にラストまで息がつけないのは困る(;´Д`)
人によって賛否は分かれるところだと思いますが、僕はこの結末好きです。
初恋のオトシマエをどうつけたのかは、ぜひご自身の目で確かめていただきたいところです。
 
僕だったら、このシチュエーション嫌ですね。
物語だから受入れられるけど、過去の恋愛など僕にとっては
月光蝶で埋葬したくなるほどの黒歴史にすぎませんからね。
それがマウンテン・サイクルから顔を覗かせるなんて、ごめん被る。
暗黒面に堕ちるには充分すぎます。
 
蛇足ですが、個人的に「あぁ」って思ったシーンは、本筋と関係ない建築士の主人公が
クライアントのヒロインにこうなるよ、って説明するシーン。
ヒロインからの依頼は実家のリフォームなんですけどね。
具体的な寸法上の数字を出して、「ここがこうなるよ」って説明するんですけど、
ヒロインの側は「?」。
このシーン、図面の読み書きができる人間あるあるだと思うんですけど、
頭の中のイメージが伝わらなくてやきもきするという。
僕も、多少図面は読み書きできるから、主人公が言ってる事はわかるんですよ。
「君の依頼通り、ここをこうしたんだよ!」って力説してるのを、僕は「あぁ、なるほど」って
思ってるけど、ヒロインの側は感覚的に理解できないから「はぁ?」って返される。
僕も時たま仕事で図面を引くとがあるので、同じ経験あるー!って思ってw
 
そしてこの映画に興味を持ってもらえた方がいたら、1つだけお願いしたいことがあって
是非とも予告編は観ずに、本編を観ていただきたい。
この記事を書くのに予告編を観てみたんですけど、かなり本編ダイジェスト感が強いので
観たときの楽しみが半減してしまうと思うんですよ。
ぶっちゃけ言ってしまうと「半分ネタバレやん」と。
僕はネタバレ反対派なので。
ちなみに割と重要だけどネタバレとして成立しないのは『Star Wars』の
「私はお前の父親だ」くらいだと思っています。
みんな知ってるだろうと。
いや、むしろ基礎知識だろうと。
 
一応、“Filmarks”の、この映画の詳細ページのリンクも張っておきます。
気になった方は是非、こちらも目を通してみてください。
ついでに僕をフォローしてくれたら、もっと嬉しいですw