そういうわけでアシックス信徒の、ひろむです。

前にも書いたとおり、好きなんですよアシックス。
アシックスというと思い出すのは、αゲル。
 
当時、たしか中学生だったと思うんですけど、靴に「卵を落としても割れない」って
αゲルの説明書が付いてたんですよ。
いわく生卵を落としても割れない。
「なんだってー!」と、卵は落とせば割れる物という常識をひっくり返す、
コペルニクス的展開に当時すごくビックリしました。
最近のだけど、ちょうど実験動画を発見したので張っておきます。

 

 

アシックス脅威のテクノロジーではないか!と思ったんですけど、
どうやら別の会社の製品らしい(笑)
中学生らしく「アシックスすげー!」と興奮したのも束の間、
世はスニーカーブームまっただ中。
やれエアマックスだ、エアジョーダンだと、ナイキ旋風が吹き荒れていた時分だったので
やっぱり中学生らしく「アシックスだの、ミズノだの、履いてられるか」と
背中を向けてしまいました。
まぁ、当時国内メーカーといえば、体育館履きのイメージでしたから。
今振り返って見ると、当時はゴテゴテとしたハイテクスニーカー全盛だったんですよね。
 
インスタポンプフューリーとか、当時はハイテクな感じがしたんですけど、
今見ると普通にゴッツいなと思います。
あとエアマックス95にしても、なにがそんなに良かったのか今もって理解できません。
特にデザイン的にも機能的にも優れているように思えないんですけどね。
マックス狩りとか、人の履いてる靴盗むほどか?と。
物珍しさと好奇心で一度、復刻版を試し履きしてみたんですけど、
アシックスに馴れきった僕には気持ち悪くて。
「ムニュッとしてました!ムニュッと!」って感じで。
ますます何が良いのかわからなくなりました。
 
高校に入ってから、ハイテクスニーカーブームが一段落してから、
誰もが一度は通るコンバースの洗礼を受けて以来、オールスターか
ジャック・パセールが僕の下駄箱から消えたことはありません。
必ずどっちかは、常に持ってましたね。
というか今は両方持ってましたw
 
そんなこんなで二十数年経って、アシックスに帰還したんですが、
どうにもデザインが気に入らない。
機能的に優れているのは認める。
だがデザイン的には、断然ミズノの方がカッコいい!
では、なぜ僕がしつこくアシックスにこだわるかといえば、足型が合うと言われたから。
しかし、どうにもアシックスのデザインが受け入れられなかった僕は、
アシックスの復刻ブランドに落ち着きました。
60〜70年代の復刻を担当しているオニツカタイガーではなくて、
主に80〜90年代担当のアシックススポーツスタイル(旧アシックスタイガー)が好き。
オニツカタイガーはデザインが良いけど、ソールがぺったんこなのが、どうも。
このへんはコンバース・オールスターも同じ。
80~90年代になってくると、技術力も上がってきて、ぺったんこじゃなくなるから
ちょうど良いんですよ。
 
あと、人とかぶらない!
見てるとやっぱり海外メーカー履いてる人が多いんですよね。
だいたいナイキ、アディダス、ニューバランスが3強ですね。
そしてニューバランスのなんと多いことか。
僕も時節にのって1回だけ履いてみたんですけどね。
まぁ、保たない(@0@;)
通勤用に1年履いたら、履き口はボロボロ、ソールは割れるわで。
アシックスなら、そんなことはないですよ!
多少、くたびれはしますけどね。
 
さて最近はおっさんが履いてそうなタッドスニーカーというのがブームなんだそうな。
どうやら“ダサかっこいい”の流れの中ににあるらしい。
「ブサかわ」は理解できるけど、「ダサかっこいい」は理解できない。
ダサいのは、カッコよくないだろう。
なんだ、その苦い二律背反。
 
個人的には、なんてブームなんだと。
おっさんの僕がおっさん風のスニーカー履いてるのはどうするんだと。
これ履いてたら、絶対ディスカウントショップで買ってきたと思われますよ(ノД`)
で、アシックスもブームに続けと、当然出してきたんですけどね。
それがゲルカヤノ5。
ゲルカヤノって、今でも続いてるランニングシューズで、現行は27代目。
その5代目モデルの復刻です。
 
そのゲルカヤノ5を見た僕の感想。
「ダサっ!!」。
いや、腰が抜けるほどダサい。
僕はゲルカヤノってシューズが、とっても好きなんですよ。
アシックス教ゲルカヤノ派を名乗っても良いと思ってるくらい好きです。
現行のモデルは、だまされたと思って一度履いてもらいたいくらいです。
ものすごく歩くの楽ですから。
それくらい抜群のクッション性。
ただゲルカヤノ5はいただけない、それがこれ。
 
いやいや、小学生のデザインセンスですよ。
どうやら’99年に出たらしい。
僕が学生の頃、こんなんだったっけ?と頭を抱えました。
「オシャレが」とか考えたことなかったけど、これは当時でも履かなかったなぁ。
流通センター感が、すごい。
でも前回の東京オリンピックを意識した、このカラーは良いと思う!
実際、僕も一つ所望してしまいましたw
ほとんどおっさん臭がしないので好き。
 
これだけでもダサいと思っていたのに、どうやらアシックスに負けじと、
ミズノも復刻ブランドを立ち上げたらしく、出してきたのがウエーブライダー1。
決して変形したZガンダムではありません。
ミズノのウエーブライダーというのは、こちらも長く続く定番ランニングシューズ。
ざっくり言ってしまうと、ゲルカヤノのライバルですね。
これを復刻したわけです。
で、それを見た僕の感想。
「ダサっ!!」。
こっちも腰が抜けるほどダサい。
僕の中でウエーブライダーは、カッコいいシューズだったのに、
その観念がガラガラと音を立てて崩れていきました。
それがコレ。
 
「なんじゃ、こりゃあ!」と。
ミズノやアシックスが、体育館履きと言われても仕方がないですよ。
そりゃあ、ミズノ社内もざわつくだろうと。
主張し過ぎの“m"が耐えられない。
僕は履きませんけど。
ホントに、こんなのが流行ってるのか・・・。
テキトーに3000円くらいで買いましたって言ったら、信じるレベルですよ。
ただゲルカヤノ5にしてもそうだけど、この妙な厚底感が時代を感じるw
 
ちなみにウエーブライダー1を、復刻したブランドがミズノスポーツスタイル。
アシックススポーツスタイルを意識しすぎたろうとw
目指してるところが同じなのはわかるけれども。
かつてトヨタに完コピされたホンダが「ポリシーは、あるか」って、
挑発してたのを思い出しましたよ。
 
そのミズノスポーツスタイルのホームページを見ていて、今回の本題ダサかっこいいが
ちょっとわかったんですよ。
ただしウエーブライダー1でわかったわけではありませんw
 
それが、これ。
“ML87”と言うんだそうな。
正直、ちょっとダサいと思います。
なんというか、イモくさいっていうか、垢抜け無さがあるというか。
でも、なんとも言えず心をくすぐられる。
これがダサかっこいいということかと。
かかとのソールに微妙なニューバランスっぽさも感じますw
型番のつけ方も、なんかそんな雰囲気。
自分で履くかと問われれば・・・うーん。
やっぱりダサかっこいいを正確に理解したわけではないから、
ちょっと違うんですよねぇ。
なにかダサかっこいいというのは、レトロ感を楽しむということなんだろうか。
僕は、わりとレトロな物好きなので、その部分でこの靴に、ちょっと良さを感じます。
 
私が今ダサかっこいいが理解できないと言った、この分かり方が無意識に反感を生む。
これが、オールドタイプということか!
若者ぶって流行を理解しようとすること自体が、すでにおっさんのような気がする。
別に数年すれば「やっぱりダサい」に落ち着く気がするから、
これはこのままやり過ごそうと思います。
 
追記:
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観ていたら、1周回ってラストシーンのビフが、
オシャレに見えてきましたw