そういうわけで『ドラえもん』で泣いたことがない、ひろむです。
子供の頃から『ドラえもん』大好きなんですけどね。
本編で泣いたことないんですよ。
『スタンド・バイ・ミー ドラえもん』でも取り上げられてた『さようならドラえもん』の回とかでも。

僕が最初に手に入れた『ドラえもん』の単行本は、てんとう虫コミックスの7巻だったんですよ。
小学校低学年の頃に、友達に譲ってもらったんですけどね。
7巻の冒頭のエピソードって、『帰ってきたドラえもん』。
『さようならドラえもん』を受けたエピソードなんですよ。
ところが7巻をくれた友達が、6巻を持ってない!
子供だから欲しくても買えない!!
非常にモヤモヤしたのを覚えています。
だってのっけから、いつもいるはずのドラえもんはいないし、
なにやら寂しげな雰囲気は漂ってるし、一体なにがあったんだ!とw
ドラえもんが置いていった、ひみつ道具もどういう経緯でそうなったのか謎www
いろいろ考えをめぐらせたのも、良い思い出です。
ちなみにドラえもんが置いていった、ひみつ道具「ウソ800(エイトオーオー)」が
「嘘八百」だと気がついたのは、だいぶ後年になってからです。

しばらくしてから6巻を手に入れて『さようならドラえもん』を読んだものだから、
僕の中では「泣ける!」より、「スッキリ」の方が上なんですよね。
ドラえもんの不在は、けっこう大きな謎だったので。

のび太の結婚エピソードとか、おばあちゃんの思い出話も、子供の頃の感覚で捉えてるので、
「ドラえもんの1エピソード」であって「泣ける話」じゃないんですよ。
『ドラえもん』好きだから、元の話はわかるんですけどね。
インパクトでいったら『天井うらの宇宙戦争』の回とか、“建設巨神(きょじん)イエオン”とかの方が
印象深いです。
ベイダー卿そっくりのアカンベーダーとか、はちまき巻いたイデオンとか、
相当のインパクトですよ!
ガンダムとか、仮面ライダーとかは、多少ぼかしてあるのに、
なぜイデオンはそのままなのか。
今だに大きな謎ですw
そもそも『伝説巨神イデオン』が、そんなに人気があったのかも、
よくわからない。

『ドラえもん』で泣いたといえば、大長編の『のび太と鉄人兵団』ですね。
前にも書いたことあるけど、子供の頃はオチがよくわからなくて、好きじゃなかったんですよ。
タイムパラドックスの概念がわからなくて。
大学生になってから先輩が単行本持ってたので、読んだら号泣。
『のび太の海底鬼岩城』も漫画読んで泣いたんですけどね。
どっちもピンチ加減では、数ある大長編の中でも群を抜いてますしね。
ついでに言うなら驚異レベルでは鉄人兵団の方が上だと、今でも思っています。
百式そっくりのザンダクロスには荷が重かったから、対抗するには
それこそイデオンクラスを引っ張りださないと(@0@;)

と、言う話を先日友達にしたところ「泣けないのは、ひろむさんがひねくれてるからだ」と
一蹴されました(T-T)
確かに、ひねくれているのは否定しませんけど。
僕には『ドラえもん』より泣ける作品があるんですよ!

まずは『ハチミツとクローバー』。
最終回は何度読んでも泣けます(ノД`)
もう号泣ですよ!
涙腺の崩壊フラグですね。
決壊です。
こういう風に人に想われてみたかったし、こういう風に
人を想ってみたかった!って思います。
もう『ハチクロ』が好きすぎて、『3月のライオン』14巻の扉絵に、
はぐちゃんと山田が載ってただけで、泣きそうになりました。
元気なはぐちゃんが見られれば、それで良い!

それから石ノ森章太郎の『人造人間キカイダー』の漫画版の最終回。
これは泣けます!
もうね、最後のモノローグの悲しいことと言ったらない。
本当に、これはヒーロー漫画なのか?と首を傾げたくなりますよ。
わりと打ち切り感漂う『仮面ライダー』の最終回とは大違いです。
『手塚 × 石ノ森展』に行った時は、原画を見て立ち尽くしましたもん。
それなのに、ああ、それなのに。
なんとこの記事を書くにあたって調べてみたら、なんと石ノ森章太郎は
描いてないらしい。
なんでも作画は、お弟子さんなんだとか。
そのことに、ちょっと泣けてきました。

そしてなにより涙腺崩壊といえば、同じく石ノ森章太郎の
『サイボーグ009』の『地下帝国ヨミ編』最終回。
『009』も『ドラえもん』同様長く続いた漫画なので、
『さようならドラえもん』的な回だと
思ってもらえれば。
僕は『さようならドラえもん』より、はるかに泣けます。
上述の『手塚 × 石ノ森展』に行った時は、原画を見て泣きましたもん!
002の最後のセリフだけでも泣けるのに。
そのあとに続く展開で涙が止まらないですよ。
これで「泣けない」とか言われたら、「てめえらの血は何色だ!」ってキレたい。
もう、これ書いてるだけでも思いだして泣きそうです。
たった9人しか仲間がいないっていうだけでも、すでに悲しいですけど。

「好きな漫画は?」と聞かれれば、迷わず『エリア88』って答えるんですけどね。
「泣けるか?」といわれると、ちょっと答えづらいです。
グッとくるシーンは多いのに。
僕の中で泣けるかどうかと、面白いかはイコールじゃないからな。
お涙ちょうだいって、あんまり好きじゃないんですよね。
追加で思いついたら、また足すかもかもしれません。