相続バトル -388ページ目

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私はレッドの盗み癖を知っていたので、速攻でレッドのいる居間に戻ることに。
母も母で居間での会話を気にしているようだったけど、過去の私との口論で理解してくれたようである。
今は全てを私に任せてくれている。


居間に戻ると、レッドはおとなしくそこにいた。
多分何も盗られていないだろう。
そして、レッドの子供達はこの状況を何と言っているのかを聞いてみた。


レッド「息子のレッド1は、この前は浮気がお嫁さんにばれて大変だったのね」
「嫁さんが包丁を持って自分が刺されそうだったとか」
「娘のレッド2は子供の育児が大変で、迷惑をかけられない」
「だから頼れるのはここしかない」


ブルー2「・・・」


アホか・・・。
何か問題があるなら、まず家族内で解決しようとするだろう。
でもこのレッドは、家族内でいい母親を演じたいとしか思えない内容だ。
それともこの状況を子供達に話す以前に、彼らにはもう見切りをつけられたため他に頼るところはないのだろうか…。



うーむ・・・。



レッドは過去に自分では借金を返せなくなり、父(祖父)に土地を売らせてまで返済をした人。
しかもそれ以外でも、祖母の遺品(高そうな貴金属や着物)を祖父に無断で持ち帰った。
それらはきっと質屋に入れ、知り合いに見栄を張るためにそのお金を使ったに違いない。


レッド叔母「このままだと私の住む家がなくなります。80万円貸してください。」


そう言って、またも頭を下げている。
要は、レッド叔母が自分の借金返済のためにマイホームの積立金にも手を出したってことだと思った。
そして今まで自分が中心に世の中が回っていると思っているはずのレッド叔母が土下座してきた。

さぁどうしよう。
つっぱねる? それとも貸す?


もう一度、その手紙を確認してみた。
滞納期間は3ヶ月だったかな・・・(これを書いている今はもう思い出せない)
でもイメージとしては、督促状に記されている請求額は20万円程度だった記憶がある。
『80万円も必要ないじゃないか』と思ったのは間違いない。
とうことは、残りはヤミ金にでも返すのだろう。
これはあくまで想像だけど、土地を売らせてまで借金返済をするレッドのことだ。
正規の貸し金業者から借りようと思ってもブラックリストに載っているはず。
だから以前には、うちに○クザまがいの「レッドいるか!?」というの電話があった。だからヤミ金と判断した。


うーん、80万円…。
ヤミ金のほうも面倒みる?
でもこれで、私を甘く見ているレッドに対して貸しができる。
嘘ばかり言う調子のいいレッドを黙らせることができる。
それに『子供達や、将来大きくなった孫にこのことを知らせるよ?』という攻めのカードができる。

でももちろん孫にまで知らせるつもりはないです。

あくまで甘えてきたら脅すための言葉です。


私は介護をしていたために外に出ることもなく、お金を全く使っていない。
なので80万円くらいは貸す余裕がある。
でも・・・。

ここで本来なら、普通の人なら借金の申し出を断ることだろう。
でも私は、レッドの旦那さんに申し訳ない気持ちが大きくなり、貸すことを決めた。
「80万円も必要ないでしょ?」と聞くこともやめた。



甘いかな・・・。



私はこの会話の最後のほうで、本当に心の底からレッドの旦那さんに『こんな叔母で申し訳ございません』という気持ちになった。
貸さなければ、彼も住むところを失う。
でもこのレッドのことだ。また借りに来るのはわかる。だからある意味、そのお金を貸してレッドと距離を置きたいと思って念押しした。


ブルー2「次に貸すときがあったら、このお金を返し終えたあとだよ」


レッド叔母は一瞬「え?」って表情をした。
でもすぐ「やっぱり…」という表情になった。


借金癖のある人には、これくらいはっきり言わないとわからないらしい。
私の経験上、借金癖のある人は前の借金を返していないにも関わらずまた借金をする。
私はこういう人の思考回路が理解できない。なぜ返していないのにまた借りるのかと…。


そして私はレッドと共に郵便局へ貯金を下ろしに行き、彼女にお金を渡した。