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私は今でも思うのですが、祖父の介護を人に任せた(入院させた)ことを間違っていたのではないか…、ということ。
これは人として間違っていると思う。
でもあの決断をしたときは年収も減り続け、自分の体調も優れず、母も介護に疲れているときだった。
これが理由になるか言い訳になるかは、今でも悩みます。
もちろん自分が年をとったときは、自分もそうなると思う。
でもそのときは、自分から進んで施設に入りたいと思う。家族のために。
というか私はまだ結婚もしていないし子供もいない。あくまで理想の話です。
本題へ。
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祖父が入院して数ヶ月が経った。
でも見舞いに行くたびに、彼の認知症の進行が早いことに気づく。
そして体力の低下も著しい。
もうこの頃になると、祖父は私のこともわからなくなった。
ブルー2「じいさん、俺だよ、わかる?」
祖父「あぁ…、ははは…」
一応、わからないことは相手に失礼だと思っているらしい。
私のことをわかっているフリをしている。
それに比べ、母のことはずっと前からわからなかったと思う。
二人で見舞いに行ったときにそれは感じた。
老人ホームに預けたことを悩んでいるときに、たまたま別の施設の介護士と知り合うことが出来た。
そのときに私の抱えていた悩みを打ち明けさせてもらった。
すると、
「介護士は仕事だからできるんだよ」
「在宅介護なんて自分にはできない」
「在宅介護している人こそ、すごいと思う」
「見舞いにも来ない人も多いし、それだけ頻繁に行っていればいいんじゃないかな」
このようなことを言われた。
少しは救われたと思う。
でも…。
私は前に書いたように、人として間違ったことをしている人は許せない。
入院させるよと決断した当時、自分がしていたことは、まさしくその『人として間違ったことをしている』にかわりはない。
私は祖父の気持ちより、自分の生活をとったのは事実である。
私は自分に負けたのです。
毎日が、起きていても寝ている状態、寝ていても起きている状態、そしてまたいつか吐血してしまうんじゃないかという不安。
私は祖父に何かあってはいけないと思いながら夜中まで起き続けていたし、翌朝には起きるたびに祖父が排泄物を家中にしていたのではないかと早く起きる母に尋ねたり。
在宅介護の大変さは、どこまで衰えていくのだろうか、そしていつまで続くのだろうか、ということだと思う。
相手が小さな子供ならどんどん成長していくし、将来が楽しみだと思う。
でも介護はゴールもない、目標もない。先の見えない不安ばかり。集中力の低下もある。
前にも書きましたが、たまにニュースで『介護に疲れたから要介護者を殺し、自分も死のうとした』というのを知る度に、もしかしたら自分もそうなっていたかもしれない…と思う。
あいにくうちの場合は、祖父の預金に余裕があったし、入院できる病院も運良く見つかった。
ここが分かれ目なのかな・・・。
こういうことも知ってか知らずか、のんきなレッドは「おじいさんは戦争に行ってたから恩給があるでしょ?」「だからこの家はそれだけいい生活が出来るでしょ?」なんてことを言ってくる。
この人には何を言っても通じないらしい。
祖父の収入とうちらの生活費は別なんだよ。
介護認定が3ぐらいになってから、全く実家にいる祖父に会いに来なくなったレッド。
そして祖父が入院するようになって頻繁に(でも最初だけ)見舞いに来るようになったレッド。
24時間待機の在宅介護と、自分の好きなペースで病院へ行ける見舞いとは全然違う。
いい娘っぷりを演じようとしていることしか伝わってこない。
人に相談してもネットで検索しても、やはり遺言状が大事です。としか返事がない。
私は前からこのことはわかっていた。
でも私がそれを実行に移せなかったのは、祖父の認知症が始まる前からレッドが祖父に対してお金の話しかしなくなり、私がお金の話をしようものなら祖父の機嫌が悪くなるからであった。
私に交渉力がなかったのも原因であるとは思う。
でも祖父は私より60年近く生きているし、人生経験もある。
私にはどうしよもない。
こんなどうしようもない状態が数年続き、祖父は認知症になり老人ホームへ。
頑固でプライドの高い被相続人の説得の仕方なんて、検索しても一つもない。
法定相続分の三分の一をレッドが相続したら、この家も、この店もなくなり、続けていけなくなることはわかっていただけに不安だけがある。
今まで何のために将来の夢も持たずに(持てずに)、頑張ってきたんだか。
私は跡継ぎとして当たり前だと思って祖父の介護もしてきたのに。母ももちろんそう。
自由に生きて、そして主婦友達に見栄を張るために散財してはお金の工面を父にさせたレッド。
「私は娘なのよ?」ということで、相続権を主張するようなことを言うレッド。
これが今の法律だし、不公平すぎる。
この辺りから、私は頭の左のこめかみ部分が薄くなり始めた。
私は何か問題があると、白髪にはならず髪が薄くなるタイプらしい。
これは受け入れるしかない。
でもどうせなら、バランスよく右側も同じように薄くなって欲しい…。