ふたたびこんばんは。
「DEADLOCK」以来、ムショものが読みたくなり、
山本譲司の「獄窓記」を買ってしまったヘチマです。
リアルな内容にちょっぴり涙目です。

『胡蝶の誘惑 アーサーズガーディアン』Unit Vanilla 大洋図書 2008年




あらすじ↓

「あなたはこの幸運を受け入れた方がいい。ほんの数時間で苦しみから
解放される」製薬会社ヨーゼアに勤める叶野史生は、
妄想癖のある熱心な研究者だ。
ある秋の夜、いきなり見知らぬ外国人が家を訪ねてきた。
褐色の肌に端正な容貌の彼、グレッグ・メイヤーは、初対面にもかかわらず、
叶野の持病を自分に治療させるよう主張してきた。
いったいどうして?わけがわからず怯える叶野をグレッグはなんとか説得しよう
とするのだが、叶野が偶然つくりだしたある薬のせいで
事態は思いがけない展開になり…!?
傷つきやすい大人たちが手に入れた真実の愛とは!?


いろんなブログで「トンチキ!」と評されている
「アーサーズガーディアン」シリーズ第3弾です。
うん、まさにトンチキです。

第一に、叶野の持病が「ぢ」ですよ、奥さん!
なんてこった、BLに新たな息吹が吹き込まれました。
ヒロインにあるまじき持病。ぷぷ。

第二に、妄想癖。
これがまさに妄想と呼ぶにふさわしい内容。
外国人の少年の向こうから自転車が近づいてきた時の妄想。

少年は自転車に弾き飛ばされて、豆腐屋の窓ガラスに勢いよくぶつかり、
血だらけになり、慌てて駈け出してくる豆腐屋の主人、救急車のサイレン。


そこまで妄想し、身をていして少年を助ける叶野。

5年後、超美形の大人になった少年が訪ねてきて、
「あなたのことがずっと忘れられなかった。付き合ってください」
と叶野に告白する…。


ぶっとびすぎです。脳内は完全に乙女ですな。
だから叶野の「ぢ」の治療をするためにやってきた
医者でガーディアンのグレッグとの会話もちぐはぐ。

とにかく治療させろというグレッグは、自分のことを好きで、
抱きたいと迫っていると妄想する叶野は、

「僕にはその、好きな人がいるんです。だから…」

と家にいく(家で患部の状態を見るつもり)というグレッグの
申し出を断る。グレッグは、

「好きな人がいようがいまいが、関係ない」

このセリフを、略奪宣言ととらえ、ふるえる叶野…。

いや、治療するだけやから、好きな人がいようが関係ないんですって!
こういうセリフのやりとりは面白かった。

でもね~やっぱり全体としては、ほんとに微妙。
面白くない。コメディというか、トンチキ本として読めば
楽しめるのかもしれない。1、2弾もそういう路線やしね。
でもね、やっぱり「SASRA」後のシリーズものってことで、
「SASRA」ばりのすごい話を期待していたわけで。
だからこの微妙さについていけない。
ただ、これが新しい試みであることは確かだとは思います。
メガネフェチ、「ぢ」の治療…。むむ、新しい要素ですなぁ。

前回、第3弾のあらすじから、ひちわゆかやと想定していたわたしは、
SMを期待していたのですが、まったくのハズレでした。
これがひちわゆかなのかもわかりません。
というか、さらに誰がどれを書いたのかわかんなくなった…。
うむむむ。
第4弾を読んだらわかるのかな…。

気になるから、第4弾まで買うつもりですが、
最後は素晴らしい締めを期待しています。
そうじゃないと、4冊一気に破棄しちゃうよ。

まぁ、締めようがないかもしれんけど、
たとえば、そうねェ、

全部夢だった

とかどうですか。
アーサーズガーディアンのおおもとである、
アーサーがまだ子供のころに見た夢だったとか。
…すみません、テキトーで。

第4弾は、ちょっとのびて1月下旬発売だそうです。
き、期待しましょう!