こんばんは、ヘチマです。
やった~やった~やった~マン!
…すみません、小躍りするくらいうれしいことがあったもので。
ずっと探していたかわい有美子のBL小説をやっとゲットできたんです!
もう感無量っす!すみません、DEADLOCKの続きはまた今度~!

『上海金魚』かわい有美子 笠倉出版 2003年

日常がせわしなかった2003年に発売され、すっかり買い逃して
いたこの作品。評判が高くて、前々からずっと読みたかったん
ですが、どこのリアル本屋にもなく、
元値は900円ながら、アマゾンでは新本はなく中古で底値2600円と
プレミアがつき、ほかのネットショップでは取り扱われておらず、
どうしようかなぁ~と考えてはや幾星雲。
その間は登場人物がリンクしている「透過性恋愛装置」や
同人を読んで気を紛らわせていましたが、ついについに巡り会えました。
元値の2倍でも十分です。梅田のM中古書店、ありがとう!!
仕事帰りの疲れもふっとぶふっとぶ。
仕事の後は酒じゃなくて、やっぱいいBLが一番ですな。

内容は、「これこれ!かわい有美子に求めてるのはこれ!」という
私のハートにど真ん中!メンズラブで、情緒あふれまくり、
きゅん要素たっぷり、もどかしい大人の恋愛事情ばっちり。
ああ~今、幸せピンクオーラ全開です。

東京から2時間以上かかる地方の田舎町の登記所に勤める
水端悠季は、インテリア関係の会社の二代目社長である伊藤と
付き合って1年半。伊藤は妻子持ちだったが、妻とは別居間近で、
別れたら悠季と暮らしたいという言葉を信じてきた。
しかし、伊藤の誘いで上海に滞在している時、浮気を疑う妻から電話が入り、
その会話を聞いて、悠季ははっきりと自分は愛人の立場であり、
伊藤は妻と別れる気もなく、ずっと自分に嘘をついていたということを知る。

この時の悠季ちゃんが切ないんだ~。
ずっと生まれた町で暮らし、男に惹かれることを隠して生きてきたまじめな子。
かたい仕事場で、初めて母親の一周忌で身辺整理をするとして休暇を取り、
好きな男が仕事で滞在する上海にまでやってきたのに、この仕打ち…。
育ちも人あたりもいい伊藤はずるい男というわけではなく、
悠季にも妻子にも同じだけ愛情を注ぐことができる人間なのですな。
それが好きな人と一緒に仲良く生きていきたいという小さな願望を持つ
悠季には合わなかった。そりゃ割り切れないよなぁ。

そして帰国するという伊藤と決別し、上海に残って観光を続けることにした悠季。
その悠季を心配した伊藤は、仕事上の付き合いのある滝乃に世話を頼む。
たまたま上海出張中に伊藤達に会った滝乃は、
今後の仕事のためなるかもと悠季の観光に付き合うことをひきうける。
勘の鋭い滝乃は伊藤と悠季の仲を見抜いてはいたが、それにふれることなく、
暗い顔をした悠季が楽しめるようにと、いろいろな場所に連れていく。
滝乃の優しさに、悠季も日々を経るごとに気持ちが穏やかになり、
上海の街を楽しむようになっていく。

この間の2人を包む空気感がめっちゃいいんです。
見知らぬ同士が少しずつ互いのことを知り、心を開くようになるさまが
うまく描かれてる。しかも上海という異国情緒もたっぷりで、
物語に濃密感が出てる。なま温かいそよ風が心地いい感じとでも言えばいいのかな。

うちとけるようになった2人。徐々に滝乃に惹かれていく悠季。
一方ノーマルのはずの滝乃も、悠季の些細な表情や繊細できれいな心を
愛しく思い始めて…。

というお話。ストーリー的にはそんな奇抜なことはないんやけど、
穏やかな日々を経るうちに心が近づいていく過程が好きなんすよね~。
受けの悠季もオリエンタルビューティーって感じでいいんですよ。
繊細、地味、控え目、黒髪、口もとにほくろ…
ってそりゃあそそられるでしょう!

あと初エッチの時に「好き」という言葉がなかったのが個人的によかった。
やっぱ悠季はたった数日前に伊藤と別れたところだし、
普段とは違う異国だし。滝乃のことをまだ少ししか知らないし、
そんなさくさく「好き」とかいわれても、ちょっと引くもんね。

その分、帰国してから数か月後に偶然再会するまで、
2人がお互いに求め合い、もんもんとしている姿が相当胸にきます!
かわいい~。大の大人が恋に悩む姿ってなんでこんなにかわいいんやろ。
いくつになっても、恋には臆病なもんですね。

しかし、プレミア価格なんか気にせずもっと早く読めばよかった。
幾星雲前の自分、ばかばか!今すぐクリックや!

本も服と同じやね。
欲しいと思った時が買い時です!

追記)
来年は個人的にかわい有美子イヤーな予感。
1月10日に「空色スピカ」発売、
いつかわからんけど、「いとし、いとしという心」もでるそうなんですよ。
「空色スピカ」は描き下ろしで、男子校、寮、生徒会モノらしい。
久々に若者青春ものですね~。現代の高校生ものってーと、いつぶりなんやろ。
まさか「未成年。」以来か…?

「いとし~」は雑誌で読みましたが、これはよかった。
京都が舞台の老舗旅館跡取り×老舗店の跡取りという、情緒たっぷり、
着物たっぷり、京言葉たっぷりな3重においしい作品。
しかも雑誌は気になるとこで終わってたので、
発売が待ち遠しいですな。

他にもいろいろ絶版になってたのが復刊されるみたいですよ。
めっちゃ楽しみ~。
やばい、改訂とか書き下ろしとかついてたら、絶対買うで。

なんかこんなことを書いていたら、昔の作品が読みたくなってきた。
ちょっと発掘してきます~。