こんばんは。
読書倶楽部のメンバーが明日のFオンリーのため
首都へ出張中ですので、ひとり留守番中のヘチマがこっそり更新してみます。

皆様!すごい受けひとり勝ち本に出会いましたよ。
私的には、こんな受け初めてです。目からウロコです。
ここが劇場なら、スタンディングオベーションしたいくらいです。

『あかないとびら』鈴木ツタ 竹書房 2007年




去年話題になっていたようなので、読まれた方も多いと思います。
鈴木ツタは絵柄は好きだったんですけど、初めに読んだ
『この世異聞』がいまいちで、他の作品を全然読んでなかった。
が、猛省しました。ほんとごめんなさい。明日にでも全部集めます!

収録作がいくつかあるのですが、どれも面白い!
王道はずしの妙技が冴えわたっています。
受けひとり勝ちなのは表題作です↓

自宅でシステム関係の仕事をしている薄井の元に、
大学時代の後輩・升岡が仕事の助っ人としてやってくる。
薄井は大学時代、なついてくる升岡がゲイで
自分のことが好きだという話を聞き、すぐに距離を置いたり、
上京してきた升岡が待ち合わせ場所を間違えた時に
「プー野郎」とか「田舎って時間止まってんの?」とか
見下すような態度を取る俺様なやつ。

升岡は見た目地味で控え目、ただしわかる人にはわかる
いい香り(フェロモン)をまきちらし、前の会社を辞めたのも、
上司とか(複数!)にセクハラされたからだとか。
2人で買い物に出掛けた時、
電車の中で2回も痴漢にあったりするほど。
とりあえずゲイでも自分に被害がなければいい、と思っていた薄井だが、
ある日、薄井家に居候中の先輩・森がその香りにやられ、
升岡を襲っている場面を見て、ぶちぎれる。

升岡を自室に連れ込み、「お前はな、俺の許可なくエロい顔すんな」という薄井。
おもむろに「嘗めろ」と雄を升岡に付きつけたところ…

「いいんです…か?」

ま、升岡くん、いいんですかって!!
その受け答え、おかしくないかい!?
ここは、嫌がる受けに攻めが無理やりご奉仕を強要する、
受けにとっては屈辱的な展開になるはずでは…。

この時にはすでに升岡はまた薄井が好きになっていたんやけど、
でもでも、もうちょっと恥じらって、一回くらいは「嫌です」とか
言ってみたほうが…。そんなさっそく嘗め出しちゃあ…萌えるじゃないか!

そして薄井は、俺のことが今も好きなのかとご奉仕中の升岡に問う。
「…ふぁい、すきれふ…」と答える升岡を見て笑い、
「俺は嫌いかな。深みにハマったら怖ぇーし」

ご奉仕させながら答えさせといて、このセリフ。
なんて俺様…萌えるじゃないか!

1作目はまだまだ控え目な升岡くんのターンはここから!
連作の「合わない鍵」では脳内でぶっちゃけまくってます。
以下、エロトークご注意ください↓


布団の中で昨晩の先輩へのご奉仕について思いをはせる升岡くん。

『あ――頭から離れなくて全然眠れなかった。あ――辛抱たまらん』
『どうすればあれを俺のおしりに挿れてくれるかなぁ…』

ぎゃ~なんつー子なんだ。升岡くんの頭の中は赤裸々なんです。
だって、ご奉仕の際に薄井の出したものを飲んで、
「――何、おまえ飲んだの?」と引く薄井を前に、

『飲まずにいられるかっちゅう話ですよ』
『こんなチャンス一生に一度あるかないかなんですから』

と思っていたり。いや、好きなんはわかるよ、薄井男前やし、
言動は冷たいけどたまに優しかったり。
で・も・ね。
仕事中に升岡の携帯に前の会社の人から電話がかかってきたことに
イラついた薄井が「服脱げ」と命令した時に、

『やった――!!うっそいいんですか先輩!!
俺ほんとに見てるだけでも充分なんですけどもしかして
また触らせてくれるんですか!?』とか
『ウォ――ッヨッシャ――ッいただきます!!有難う神様!!』とか

そんなに大興奮する受けがどこにいるよ!ヨダレたらすな!
ちょっと落ち着きたまえ!
『あー幸せ…』とか嘗めながら、幸せをかみしめないでぇぇ~。
萌えるじゃないか!

まあ升岡くんはもともとゲイで嘗めるの好きだそうなんですけどね。
薄井のを嘗めながら、真剣に『俺の後ろに挿れてほしいんだけどなぁ~』とか
穴が欲しいとか思ってたりして、かわいいのです。
我慢できなくなってひとりもにょもにょをする升岡を見て、
薄井は「挿れたいか?」と問う。
もちろん升岡くんは「はい」と即答。
脳内でも大感激です。

『今日は一体どんな幸運に恵まれた日なんだろう』

って…。もう私、つっこめません。
ビバ、升岡くん!
念願成就、おめでとうございました!!

ちなみに他の作品は、
好きな子の泣き顔を見るのもいじわるするのも好きなドS王子・立花×
翻弄されて策略にはまったかわいそうな田山くんという大学生同士の話、
新米のかわいい刑事×39歳モデル系美男子で生活力のないコンビニ店員の話
(これはコンビニ店員×刑事かと思ってたら受け攻め逆でびっくり!)、
そして表題のその後の2人(森視点)が収録されています。

これは1冊はずれなしで、ほんと面白かった。
どれも新感覚で楽しかった~。
やっぱ中でも表題は格別ですな。
鬼畜なエロ薄井も必見ですが、なんといっても升岡くんサイコー。
脳内ではっちゃけまくってる受け、ニューテイストで美味でした!