こんばんは。
りったんです。


宣言より1日遅くなりましたが、久々に書評をお送りします。





『オルタナ』 古街キッカ 大洋図書 2008年



出ました!
古街キッカ最新刊!!
最近残業続きで、なかなか本屋に行けてなかったんですが、一昨日久々に本屋に行ったら、
「本日発売!」とな!!
即ゲットですよ!!




表紙の絵もめっちゃ素敵な鉛筆描きな感じで雰囲気があってですね~、裏表紙のあらすじがまた面白そうなんですよ!!



ではまず期待大なあらすじから。




― 嫉妬で内臓が焼けそう
フリーターの笹岡美生には好きな男がいた。
幼馴染みの大学生、竹尾啓祐だ。
でも、啓祐は男が好きな男じゃない。
ずっと、そう思っていたのに啓祐に好きな男が!?
奪われるくらいなら、奪うほうがいい。
美生は啓祐の好きな相手を自分のものにすることに・・・
日常に潜む恋愛サバイバル!?



どうですか!!
この内容を古街キッカが描くとなると、
もうきっと切なくも、それでいてサラリとしていて、でも読み応えがあり、読後にいいもん読んだ~!ってなりそうな予感しません!?


しかも帯がまたいいんですよ!


好きだから
許す、
許せない、
許されたい。


どうですか、この煽り!!
大洋図書スゲェ!!



さてさて、どんな三角関係を読ませていただけるのか、、、


(ネタバレが激しすぎるので、スクロールは長めで)
















































そうきましたか!!
いや~さすがですよ、古街キッカ!!




美生と啓祐は、小中一緒の幼馴染み。高校は別々だったが、啓祐の大学が、美生の一人暮らしの部屋から近いため、ほぼ啓祐は美生の部屋に住んでいる状態。



我儘で気が強く、掴み所のない美人な美生。

優しく面倒見がよく、何でも許してしまう懐の大きな啓祐。

そして、啓祐が好きになった後輩、元気で可愛くて素直でいい子の康平。



そんな三人の関係構図はこうですよ。



まずスタート地点。


美生

啓祐

康平


啓祐は、美生のことを大事だと思っているが、あくまで友情だと認識している。
そして、康平のことを可愛いいと思い恋心を抱いてる、そんな感じ。



ある日啓祐から康平を紹介された美生。
そして即行動開始。
美生が康平にちょっかいをかけ、付き合い始める。

しかし、自分の好きな子を奪った美生をすぐに許す啓祐。
美生は、はじめから啓祐に許されるのがわかっている。わかっているから、こんなことをしていた。



美生

啓祐

康平

美生



見事な三角関係。

康平が美生にハマっていく。
ちなみに二人は見た目完全なる百合カプ。
触りっこだけで、最後には到達せず。そんな関係に不安を持ち始める康平。




そして、美生が啓祐のことを好きなんじゃないかと気付き始め、
さらに、啓祐も美生に対して友情以上の気持ちを持っているんじゃないかと感じ始める。


康平という第三者の目があることによって、美生と啓祐の気持ちが、実はお互いに向けられているということがわかりやすい。
しかし当人同士が気付かないとこがミソ。




康平

美生
↓↑?
啓祐
↓?
康平



美生と啓祐の関係に不安を抱く康平は、二人の関係を崩すために、美生の携帯を使って、啓祐宛に、自分とのセックスシーンを添付して送る!!Σ( ̄◇ ̄*)


そのメールが美生から送られてきたと思った啓祐は、康平を呼び出し、


「あいつは、サイテーだ。関わらない方がいい。俺もお前もあいつに裏切られてる」

的なことを言う。
しかし、康平は

「裏切られても、美生が自分を好きじゃなくても構わない。だから別れない。」
と宣言。


「・・・どうしてもミキがいいのか」

と問う啓祐に


「はい、先輩だって同じでしょう?」


と言い、


「美生さんは絶対に譲りません」


と宣戦布告。




康平

美生
↓↑
啓祐



康平の発言によって、自分の気持ちを自覚していく啓祐。




その同じ日、メールの件を美生に聞かれた康平は


「先輩に美生さんは俺のものだって言いたかったから」

と答える。


なんだかこの場面、康平がいたたまれない・・・



そして、いつもの触るだけのセックス中に、美生が康平に

「ごめん」

と言ってしまう。
ついにキレた康平が攻モードに!

「俺が入れるよ」

強引に行動した康平。

しかし無言で泣く美生を見て、何もできなくなってしまう。


「そんなに竹尾先輩が良いならなんで俺に・・・悪趣味だよ」


「康平ごめん」


そんな二人の別れ。
とても切ない・・・



一方で、自分の気持ちにハッキリ気付いた啓祐。
もう遅いと思っている最中、康平からの電話。


「あのメール送ったの俺です」

ということを告げ、美生のために啓祐の背中を押す。


美生の幸せを考えてのこの康平の行動。
なんて子なの!!
本当に本気で美生が好きだったんやね。





そして、啓祐の告白。


「もう他の奴のとこ行くなよ?」


はい!ハッピーエンド!!
おめでとう!!(笑)







このお話は、主役の二人を差し置いて、康平勝ちまくり!
てかむしろ主役は康平なんじゃ・・・


そして康平が本当に可哀想で切ない。

ふりまわされて、利用されて、それでも美生のことを本気で好きになって、だからこそ、なりふり構わない行動はとっちゃうけど、恋愛とはそんなもんだろう。
三人の中で、一番正直な行動だったのかも、と思ったり。
でも最後は美生のために、啓祐の背中を押したり、いい男だ~。


是非とも、康平のスピンオフでも描いていただいて、彼を幸せにしてあげてほしいと願う限り。




それにしてもだ、このような三角関係をこのようにサラリと流れるように描く古街キッカ、いいですね~。
ますます好きになりました。