こんばんは、ヘチマです。
いや~びっくりしました。
さすがBL界の風雲児・蒼竜社、やってくれました。
こんな話が読めるとは。
『明日も愛してる』安芸まくら 蒼竜社 2008年
蒼竜社ホーリーノベルズから木原音瀬以外が出るのは初。
しかも、それが安芸まくら。
目のつけどころが違うネ!というか、よくわからんというか。
というのは、今から10年くらい前?に手当たりしだいにBL雑誌を買っていた頃、
「小説アイス」で出会った安芸まくら。
その当時連載していた小説がものすごくおもしろくて、
ずっと続きを楽しみにしていたのに、なぜか途中から休載になって、
どうやらその作品はフェードアウトしてしまった模様。
いつか載るかもとずっと買い続けてたけど(買い落としでなければ)、
未完のまま。アイスも休刊しちゃったし。
ええっ!?
ですよ。
他の作品を発表していたようですが、ショックのあまり全然読んでなかった。
で、蒼竜社からやし、面白いかも、と思って買ってみました。
これが切ない話なんですよ。好きな人は好き、嫌いな人は嫌いって
評価がものすごく分かれそう。
あらすじは↓
朝、見知らぬ部屋で目覚めた渡瀬櫂、18歳。
枕元に「必ず読め」と書いてあったファイルを読むと、
なんと本当の自分は35歳!?。
事故の後遺症で記憶が13分しか持たなくなってしまっていた櫂。
13分後には、すべて忘れてまたはじめから。
小川洋子の「博士の愛した数式」も同じ記憶障害がテーマだったけど、
博士の記憶は80分やったから、どんだけ櫂の記憶量は少ないかがよくわかる。
そんな櫂と一緒に暮らしているのが恋人の津田悠児。
津田との恋愛も13分ごとにまた一から。なんて切ないんだ…。
また好きになっても、またはじめから。それがずっと続く。
しかもこの作品、櫂視点だから、
また一からの心の動きがリアルに描かれていて、
読んでるうちに、「またか」「またか」ってどんどん悲しくなる。
新しい櫂は津田を警戒したり、監禁されたと思って逃げ出したり。
でもまた津田に恋したり。
津田と過ごした時間も、好きになった自分の気持ちも、
津田に伝えたい言葉も忘れてしまう櫂。でも、
「おまえだけは、忘れたくない」
泣けます。
ちなみに、えろしーんはものすっごくエロいです。驚いた。
やっぱ一期一会だからかな。
櫂視点からっていう書き方もだけど、インパクトのある手書き文字を使ったりと
いろいろ新鮮でした。
でも、なぞめくところもいっぱい。
櫂と津田の本当のなれそめは?→あいまい
櫂は金持ちみたいだけど、なんの仕事してるの?→あいまい
やっぱり、
ええっ!?
です。
ちなみに、その未完の作品は…
考古学の大学教授(おやじ)に恋する教え子(このあたりあいまい)が、
教授が好きすぎて、そばにいたいという策略から、教授の娘と婚約する。
しかし、ある日、何かの呪い(?)で、教授が若返ったのをいいことに、
教授を抱く。もちろん娘との婚約はソッコー破棄という鬼畜。
2人はどうなる…という話でした。
この時におやじ受けなのに、教授のあまりのかわいさに悶絶した
記憶が残ってます。
タイトルも忘れちゃったけど、この話、いまだに続き切望中!
追伸)単行本は出てないけど、実は完結してるとか、続きは同人で出てるとか、
そんな素敵な情報ありましたお寄せいただけると幸いです。