こんばんは。暑い毎日、いかがお過ごしですか。
このところ本屋にいけず=めぼしいBLをゲットできず、
ついにアマゾンで頼んだら、在庫なくて10日も掛かるということで
大変落ち込んでいるヘチマです。「wonderful days?」も買ったのに。
なので代わりに整頓中の文庫から本を引っ張りだして読んでいます。
久しぶりに読むと、当時とはまた違った視点から楽しめるものですね。
ところで、ここでちょっと叫ばしてください。
ヘチマは、
策略家が好ーきーだー!!
それが受けでも攻めでも、いいんだ!
相手をどう攻略して落としていくかの過程に、
非常に興奮します。よだれ垂れ流します。
その策略にはまってしまったことに、相手が気づかないとさらにいい。
おいしくいただかれてしまえ!
はぁはぁ。失礼しました。
この雄たけびのもとになったのがこちら。
『プライム・タイム』芹生はるか 二見書房シャレード文庫 2000年
もう8年前か…と今奥付を確認して、
ちょっぴり時の流れのはやさに寂しくなってしまいました…。
気を取り直して。
主人公はゲイであることを自覚しているK大4年の柏木慎(受)。
自分の利益にならないことには、指一本動かさない。
気の乗らない頼みごとには、現金または物品報酬をしっかりもぎ取る。
守銭奴でお金に細かいというやっかいな性格。
そんな慎は、ある日映画撮影中だった助監督・梶(攻)に一目ぼれ。
なんとしても梶と一緒に働きたい!という思いにかられ、
内定していた一流企業をけり、梶のいる靫プロダクションに入社する。
その靫プロは映画業界でも名高い会社だが、
いい映画さえ撮れればいいという頑固な職人の集まりで、潰れかけ寸前。
経理となった慎は、徹底的な経費節減を実行するも職人達に反発される。
そんな慎を唯一気にかけてくれたのが、憧れの人・梶チーフだった。
どんなに反発をくらっても、いじらしい態度(に見える)で頑張る慎。
そんな姿を見て、梶は慎に惹かれていく自分の気持ちを止められず、
押し倒してしまう。
「好きだ」という梶に狂喜する慎。
しかし、もともとノーマルだった梶が後悔することを恐れ、
自分がゲイで梶のことを好きだったということを黙っておくことに決めて、
以後、焦らし作戦を開始する。
この慎ちゃんがものすごく策略家なんですよ!
心の声が悶絶するほど、かっこいい~。
「どんなに計算高いとなじられても構わない。
彼が自分のものになるなら、なんだってしてやる…!」
ドキッ!ときたアナタ、立派に策略家スキーですよ。
慎の節約に会社も立ち直りはじめ、職人達の態度も緩和。
慎は梶に見せつけるように、職人と仲よさげなそぶりをしたり、
梶が身体を気遣う言葉をかけても、つれない態度をとったり。
すねている表情をつくって、
「――信じていたのに…」と涙をこらえるふりをしたり。
何かいいたげな視線を送って、視線が合うとあわててそらしてみせたり。
それに思いっきりゆさぶられる梶。
どんどん慎にはまっていく様子が読んでて楽しい。
慎ちゃん、ほんまやり手っす。
何とか慎に振り向いてもらおうと梶は新しい部屋に引っ越し、
「ここで、俺と一緒に暮らしてくれ」
プロポーズですか!?梶さん、あんたって人は…。
まんまと引っかかっちゃって。おバカさん。
でも自分にできる精一杯の誠意で、慎の心を掴もうとする
男らしい梶にちょっと感動。この人素敵すぎる。
その後いろいろすったもんだがあって、最終的には慎が折れ、
一緒に暮らすことになる。その同居を受け入れた時のセリフがまた慎らしい。
心の中でこれで梶を完璧に自分のものにできると思いながら、
「給料は俺が預かる。小遣いは月に五万だ。家賃はお前が払えよ」
あらあら、守銭奴で計算高い本性が出まくってますよ…。
でも大丈夫、恋は盲目。梶は大喜びですから。
結局慎は自分がもともと好きだったことを告げることなく、
梶に切望されて恋人になった、というスタイルをキープ。
それから、慎の尻に敷かれまくる梶の日々が始まるのです。
この作品は5巻まで出てます。でもこの1巻が一番面白い。
続刊では2人の間を揺るがすライバルが出てきたりするけど、
まあラブラブですから気にせずに。1巻で十分です。
とにかく慎の策略家っぷりはサイコーです!