昨日に引き続き本屋に駆け込んだ、ヘチマです。

昨日の今日やし、とくに目ぼしいものはないかな、と思っていたら、

あったんですよ、これが。

昨日は棚になかったから、たぶん今日発売。


『NOW HERE』木原音瀬 蒼竜社 2008


木原音瀬は、これまでにいかなったタイプのBL作家。

誰も書かない恋愛を描き、二転三転して、

最後まで気が抜けないストーリー展開。

大きなショックを受けることがあるから、いつも読む前は

自分のコンディションを万全にととのえておく必要があります。


そんな木原さんの今回の話、それは・・・



オヤジ受け!



50歳の・・・。



あらすじ読んで、ぶっとびました。きたか、ついに・・・という心境。

基本オヤジ受けは好きじゃない。ほとんど読まない。

でも、木原さんが書くなら読むさ!

ということで中高年受けのドアをノックしてみました。


リフォーム会社に勤務する31歳の福山はゲイ。

行きつけのゲイバーでは、よく若い子をお持ち帰りし、

一夜の情事を楽しんでいた。


ある日目覚めると、同じベッドに白髪まじりの裸の男が。

確実にやっちゃった感覚だけ残っているが、記憶はまったくない。

その男は・・・同じ会社の経理部部長の仁賀奈(にがな)だった。


さえない眼鏡、童貞、未婚の仁賀奈。

水気のぬけたハリのない肌、顔の深い皺…。

とくに特徴もなく、地味で普通のオジサン。

こわいもの見たさで仁賀奈にちょっかいをかけ、ことあるごとに抱く福山だが、

遊びのつもりが、いつしか本気になっていく。


しかし、仁賀奈は学生時代からの友人で会社の社長の妻である女性を

ずっと思い続けており、福山を愛していたわけではかった。


女性が離婚した際、彼女のそばにいてあげたいという思いから、

福山へ別れを告げる仁賀奈。愕然とする福山。

一夜限りの男あさりを再開するも、仁賀奈のことを忘れられない。

何度か機会をうかがうも、そのたびに砕け散る。

しかし、風邪で仁賀奈が入院したことから、事態が好転して・・・という話。


最後ははたからみても、甘甘のラブラブのメロメロカップルになるんやけど、

それまでの過程が抜群に面白い。

ありえへんやろっていう思いから入ったから、ストレートに楽しめた。


さえないオッサンはどんな顔して抱かれるのか、どんな声を出すのか。

そんなこわいものみたさで2度目のエッチをしかける福山と

まったく同じ気持ちで読みすすめ、徐々に仁賀奈の人となりを知り、

同じ時間を過ごし、好きになっていく福山の後を遅れ気味でついていき、

なんとなく仁賀奈をかわいく思い始め、

最後は、控え目で、優柔不断で、初々しい仁賀奈を

「かわいい・・・」と思うところにまで行きついてしまいました。


さえないオヤジ受けって……いいな!

もっと読みたくなりました。