こんばんは、ヘチマです。

今日はジュンク堂にグッドストア賞を勝手に贈りたいくらい、感激しました!

というのも、明日の19日発売のはずの小説がすでに売ってたんすよ!

見つけたときは、「まじでか!?」と一瞬目を疑ってしまいました。

たまに1日早いのもあるんやなあ。うれしいこった。

明日なんとかゲットしたいと思って、どう仕事を切り上げるか、どう抜け出すか、

対策を練ってたところ、早々と今日ゲットできました。


その本がこれ↓


『YEBISUセレブリティーズ6』岩本薫 リブレ出版 2008


シリーズは小説全6巻、漫画全5巻。つまり、小説版はこれが最終巻なわけ。

逸る気持ちもわかるでしょ?

ところで、このシリーズはほんとにすばらしいのです。

まだリブレがビブロスだったころ、

初めて、小説b-boyとマガジンBE-BOYがタッグを組んで、

小説とマンガのコラボレーションをした作品。

その後、「皇帝と呼ばれた男」とか、もろもろ出てきたけど、

この作品にかなうものはありません!きっぱり。


小説は岩本薫。漫画は不破慎理。

舞台は、東京・恵比寿のデザイン事務所「Yebisu Graphics」。

顔も才能も一流のデザイナーで、

彼らのことを人々は羨望とやっかみをこめて、

YEBISUセレブリティーズ、通称「エビリティ」と呼んでいる。

ここに集う男たちの恋模様を描いた作品なんであります。

俗にいうリーマンものですが、すでにそんなくくりを軽く超越しています。

大人の男たちの恋愛は、時に激しく、時に甘く、

そして、スタイリッシュなのです。


漫画版と小説版では、登場人物が違うのもいい。

いろんなタイプのかっこいい男たちが出てくるので、

ご賞味いただくと、きっとどれかはヒットするに違いありません。断言。


漫画版は、

1)唯我独尊の事務所ボス・大城崇×元気でかわいいアルバイト藤波はるか

2)大型ワンコなモデル喜多村ケイ×癒し系デザイナー笹生アキラ

3)冷静沈着なアートディレクター綿貫凌×男前な外科医狩野竜也

4)超一流建築家レオン×姉御肌?な頼れるコピーライター高館要

5)事務所地下のダイナーのシェフ最上臣司×

  ファッションブランド日本支社長のフランソワ


小説版は、

1)俺様で天才肌のデザイナー久家有志×

  ストイックな眼鏡美人デザイナー益永和美

2)シチリア出身の家具ブランド日本支社長アルベルト×

  事務所地下のダイナーのチーフ東城雪嗣

3)無頼漢なファッションブランドのデザイナー谷地猛流×

  アルベルトの秘書加賀美淳弥


どうよ、このバラエティにとんだラインナップ!

これらの中でも、ヘチマがとくに好きなのは、小説版1の久家×益永。

潔癖症で人とかかわるのが苦手な益永が、

1つ下の後輩で俺様で強引な久家とくっつくまでの道程。

山あり、谷あり、感動あり、萌えあり・・・。ああ~たまらんっす。


「あんたの『初めて』は全部俺がもらうことに決めた」(久家)

このセリフ、萌えました~~~~・・・。

この宣言通り、自宅訪問、クリスマス、誕生日、相合傘などなど、

益永の「初めて」記録をどんどん更新していくわけです。


ところで、6巻は、未収録の短編と、新しく書き下ろした長編をまとめたもの。

小説版の登場人物の甘々その後と、

漫画版のケイ×アキラ、綿貫×狩野の日常短編を収録したもので、

ものすごくぶ厚い。有栖川有栖かよ!ってつっこんじゃうほどの分厚さで、

読み応えたっぷりでした。2冊分くらいはあるはず。

でも、読み終わった後はとっても、し・あ・わ・せ~な気分に。


岩本薫の本は、最後はきっちり締めて終ってくれるので、

読者としてはすっきりする。

何度読み返しても、また気持ちいいからね。最後微妙なんはだめだね。

失速したり、あいまいだったり、想像にお任せ、なんて、消化不良ですわ。

まー、それが最上の終わり方っていう作品もあるから、一概には言えないけど。

しかし、岩本薫は、書くたびにどんどん筆力が増してる感じがする。

前回書評した「だからおまえは嫌われる」はずいぶん昔の作品やったし、

これからも要注目ですわ。


ところで、この作品のキャッチコピーも素晴らしい出来です。

基本的にリブレはキャッチがうまいと思うけど、

たまにキャッチはよくても、中身は・・・なのもある。

映画のCMがよくって、本編は微妙なのによく似てる。

でも、これは秀逸です。


「デザインとは無限の可能性―まるで彼らの恋そのもの」


これ、まさしく作品全体の世界観を言い表してる。ほんま効いてるわ。

この言葉を見るたびに、すっごいなあ~と感心してしまう。

このフレーズ考えた人、ものすごくセンスいいと思う。


とまあ、この作品はヘチマ的BL史上でもベスト5に入る作品です。

ぜひともご一読を。長いけど。