こんばんは。りったんです。

気が付けばもう5月やね~。この間まで桜が咲いてキレイや~って思ってたのに、すでに新緑の季節。時間がたつのは早いね~。こんな調子でゴールデンウィークも一瞬で過ぎていくんやろうな~。




『由利先生は今日も上機嫌』 木下けい子 大洋図書 2008年


今日仕事帰りに本屋に寄ったら、木下けい子の新刊が!ついつい手に取って、あらすじを読んだら、面白そうやん!ってことで、即購入。


はい、よかったよ~。

たまにこういう雰囲気の作品を読むのもいいね~。としみじみ。



舞台は戦後10数年ぐらいたったかなと思う、ちょっとレトロ感が残る日本。

ミステリー作家の由利京一郎と編集担当の六車君の日常を描いたお話。


独特の世界観と、流れる時の緩やかさが、さすが木下けい子と思わせる作品だった。


そしてこのお話、何といってもキャラが魅力的。


まず攻である由利先生は、才能に溢れた作家だけど、やっぱり作家、当然(笑)変わり者。
気紛れで我が儘で、いつもいつも六車君を困らせる。
一方、受の六車君は由利先生を大変に尊敬していて、先生のためならと、一生懸命に甲斐甲斐しく尽くすお子。

そんな六車君の姿に、たまらなく恋をしているんだろうな~と、そこはかとなく感じさせる由利先生。
好きな子をイジメル的に、六車君に意地悪をしてしまう由利先生。
好きなくせに、六車君のことを面白い玩具呼ばわりする由利先生。
そして、自分からは想いを告げず、「私を好きだと言いたまえ」と六車君に命令する由利先生。
とにかく由利先生が素敵だった!!
きっと由利先生は由利先生なりの普通さで、平凡に恋を楽しんでるやろうな~と、なんとも伝わってきて伝わってきて・・・。よかった。

ちなみに、六車君は大変に鈍い上、恋愛面に関しては奥手で純情なので、そんな由利先生の恋心(?)を、汲み取れるわけがない。
挙げ句彼は、由利先生に襲われたあと、自分が先生を女学生のように焦がれた瞳で見ていてたせいで、先生が情けをかけてくれたと勘違い。
どこまでも大馬鹿者(由利先生が六車君にこう言った。)で、愛すべき六車君も可愛く素敵やった。



受攻の設定は私好みではなかったんやけど、そんなこと気にならないぐらい、よくできてたと思う。


やっぱり木下けい子の作品好きやわ~。