昨夜に引き続き、ヘチマです。しばしお付き合いのほどを。
今週はまだ一度もリアル書店に行ってなかったので、
本日、閉店間際に駆け込みました。
で、BLの棚をキョロキョロ。入ったからには、何か収穫しないとね。
なんとなく角川のアスカコミックスあたりを見ていたら、
コミックスに巻かれている帯に、でかでかとこんな言葉が。
「もっと!ボーイズラブ宣言」
おお、いいね!
角川って昔からルビー文庫とか、ロマンチカとかいろいろ出してて、
BL部門も結構老舗なのに、さらにパワーアップすることを宣言するなんて。
すばらしい。
大手の出版社って、BL出しててもそんなに声高に「BL出してます!」なんて
言わないのに、角川は違うね~。恥じらいもなく、もっと!もっと!
そんな角川に敬意を表して、アスカコミックスの中からセレクト。
『まるで初めての恋みたいに』ユキムラ 角川書店 2008
ユキムラの絵は結構好き。とはいえ、必ず買って読むほどではなかった。
でも、これはあたりでした。
あ、リーマンほのぼの系ですよ。今これ系好きなんで、あしからず。
連作や読み切りが入ってて、どれもよかった。特に表題作がおすすめ。
上がり症の金庫セールスマンの河野は、
3日以内に100万円の契約が取れないとクビだと社長に叱咤され、
飛び込み営業をかけるも全く売れずじまい。
とぼとぼ歩いている途中、あたたかみを感じる建物を見つけ、
飛び込む。そこは建築事務所で、所長の伊藤はなぜか河野を大歓迎。
「待ってた」の言葉どおり、
応接室で接待、鮨屋で接待、海へ行き、遊園地で観覧車に乗り…
とまるでデートのよう。
実は伊藤は以前に自分の手がけた家の前で、
死にそうな顔からほっとした笑顔になった河野を見て、恋していたのだ。
いつか自分のところに訪ねてきてくれるかも、
とずっと待っていて…というお話。
伊藤の行動がすごく笑えるし、河野に相対するときは
いつもクールな顔してたのに、告白しあった後は、
にやけ顔になって元に戻らないところとか、
こまかいシーンがなんともかわいい。
攻めなのに、受けでもいけそうってなギャップがグー。
この作品は伊藤がひとり勝ち。
河野はまあ、スタンダードな受けくんでした。
2本目の作品はこの続き。伊藤の建築事務所で働きだした河野に
ライバルが現れるストーリーです。たいしたことないんやけどね。
ほかの作品も読んで、ユキムラは男のかき分けがうまいなあと思った。
受けも攻めもどれひとつかぶった印象の男は出てこなかった。
作風からはわかりにくいけど、画力は相当なもんじゃなかろうか。
ちょっとこれから単行本を集めてみたいと思います。