こんばんは、ヘチマです。

ここ数日、あったかくて、仕事中に居眠りしちゃってます。。。

春眠暁を覚えずって、こういうこと?


『ケダモノのティータイム』火埼勇 オークラ出版プリズム文庫 2006


久々にかわいい小説を読んだ。
依田沙江美のイラストに惹かれて買ったけど、
火埼勇の作品にしては好みでした。


総合商社に勤める藤代は社内の雑用係と言われる総務課勤務。
以前、一度言葉を交わしたことのある企画課の和田に憧れている藤代は、
ひょんなことから和田の秘密(甘いものが大好き)を知ってしまう。
イライラした時に甘いものを食べると癒される和田だが、
課員の手前、かっこつけて食べず、隠れて食べていたのだ。
ある日和田が甘いものをガツガツ食べているところを見た藤代は、
和田と仲良くなりたいと思い、自らお菓子運び番になる。


和田がイライラする度に内線で呼び出され、こっそりお菓子を
あげる藤代。でも、普段の和田とも話したいという焦燥がつのっていく。
ある時和田が風邪をひき、自宅に連れて帰って看病する藤代。
その日を境になぜか和田からの呼び出しがなくなってしまう。
苦悩する藤代…実は、和田は藤代に会うと、
藤代を食べたくなってしまい、自戒していたのだ。
で、結局和田(攻)に会った藤代(受)はおいしくいただかれちゃうのでした。


なにがかわいいって、いつ呼び出されてもいいように
お菓子をストックする藤代。女性の先輩に聞いたり、雑誌で調べたり、
和田においしいお菓子を食べさせてあげたいがために、
けなげな藤代。乙女だよ。


しかも、企画課員はみんな、藤代がお菓子を運んでいるなんて知らんから、
藤代を和田の恋人だと思ってる。恋人に会って和田は癒されてると
思い込んで、言われる前に藤代を呼び出しているってのが気がきいてる。


しかも、2作入っていて、2作目がまたよろしい。
仕事が忙しすぎて藤代に飢えた和田が、

課内の会議室で最後までやっちゃうねん。

おいおい、ドアの外では課員が仕事してるんですぞ。
ほんとは2度目はフカフカのベッドで抱いてやりたかったけど、
「今夜が我慢の限界だ。ここで抱けなきゃ暴れてやる」

ここ=会議室。かっこいいっす、和田さん!

ほしい時が食べ時ですよね。


俗に言うリーマンもので、ほのぼのかわいいのってあんまり読んだことがない。
だからこの作品読んで、ほんのりあったかい気持ちになった。
癒された感じ。依田沙江美の絵がさらにほのぼの感を高めてるし。

別に名作、絶対読んでってわけじゃないけど、
ちょっと疲れた時とか、ハード系のインターバルに読むのをおすすめしたい。