こんばんは。りったんです。
今週の木曜からねずみの国とねずみの海に行ってきます!!楽しみだ!!
『キスブルー』 木下けい子著 大洋図書 2006年 2007年
全2巻の作品。
この話はいいですよ~。私のお気に入り作品。
木下けい子は、キャラクターの心情と切ない表情を描くのがとても上手いと思う。
繊細な絵と話がハマるから余計にいいんやろうね~。
友情と恋愛を切なく描いたお話。
友情と恋愛の狭間っていう、まさにBLというべき、よくあるテーマなんやけど、これはよくできていると思う。
主人公友坂は、いつのまにか親友野田のことを好きになっていた。昔からの親友で、同じ大学に通い、変わることのない友人関係が続いている。
野田は2股を平気でするような遊び人(中学時代に教育実習生との恋愛で傷ついた経験あり)。
友坂は優しいが、ハッキリしない行動をとることが多い。基本ネガティブ。自分になかなか正直になれない不器用なやつ。
友情関係を壊したくないと強く望む反面、どんどん強まっていく恋愛感情に苦しむ友坂がとにかく切ない。胸がぎゅってなるような表情をよくする。
1巻では、隠しきれなくなった恋愛感情が野田にばれてしまう。そのとき、同情で野田が友坂のことを抱くのだけども、これもまた切ない。キスのないセックスである。
次の日、「忘れてくれ、友達でいたいんだ」と言った友坂。逆にその発言に困惑する野田。野田は野田で、友坂の真意がちゃんとつかめずにいる。あんなことがあったのに、なんであんな風に普通に笑えるのか、という感じである。
その後必死に友達に戻ろうとする友坂だが、結局2人はギクシャクした状態になっていく。
決定的になったのが、友坂が野田に「もうやめるから」と言ってしまう。ハッキリしない友坂についに野田はきれてしまい、2人の友達関係も崩れてしまう。
そのワンシーンでの野田のぐっときたいいセリフ。
「気持ちなんてどうなるかわからないじゃん、最初は同情でも遊びでもきっかけなんて、後で好きになってくれるなら何でもいいじゃん」
この時点で、野田は友坂のことを好きになりつつある感じ。
しかし、これを機に2人は学校でもすれ違っても挨拶を交わすだけの関係になってしまう。
その後、友坂は自分の気持ちをしっかりと受け止め、野田にきちんと告白し、2人は気持ちが通じ合う。
2人が結ばれてホントによかったな~と思った。
ちなみに告白シーンはめちゃめちゃよかった。
表情、間の取り方、描き方がよかったな~。
ベストセリフはこれ!告白シーンでの野田のセリフ。
「俺は・・・お前のこと大事な友達と思ってるんだ、
・・・なんだけど、なんでかな俺・・・今
お前にすごくキスしたいんだけど」
頭は追い付いてないけど、気持ちは友坂に向いている、リアルなセリフがいい。
素敵な作品でした。