ヘチマいきま~す。


【小説】
炎の蜃気楼(ミラージュ)/桑原水菜(集英社1990)

直江×高耶


この作品抜きにヘチマのBL人生は語れません。
では、BL視点から見たストーリーを簡潔に。


戦国時代の武将達が怨霊となって現代に甦り、戦を繰り広げる“闇 戦国”。
冥界上杉軍総大将としてその怨霊を調伏(討つ)する命を受け、
400年間換生(人の体を奪って生きる)を続けてきた上杉謙信公の養子・

上杉景虎(現世名・仰木高耶)と、その後見人・直江信綱(現世名・橘義明)の

くるおしく壮絶な愛の記録。
巧みな筆力で描かれる重厚な物語は、もうBLという枠ではくくれないかもや。
桜庭一樹の「赤朽葉家の伝説」を遥かに凌駕するストーリー展開、

緻密な心理描写…。もう、直木賞とかじゃ小っちゃすぎ。

BLノーベル文学賞ものです!


執着愛、妄執愛、必然愛、激動愛…。


言葉では言い表せない深い深い2人の関係が読みどころ。
個人的にはほぼ毎巻冒頭にある、直江の熱く暗くじっとりした
モノローグが大好きです。


基本はシリーズ40冊(現世編)、プラス番外編数冊。
そして、今も「小説コバルト」で連載中の邂逅編6冊。

このボリュームにダウンする人多し。
でも、9巻を越えたら、もう大丈夫。
あとはラストまでノンストップに転がり続けることうけあいです。


----------------以下、ぐっときた一押しのBL的名言集--------------


◎9巻「みなぎわの反逆者」

「…大人の本気を教えてあげる」(直江)


◎15巻「火輪の王国」
「キスの仕方も、…忘れたのか」(高耶)


◎20巻「十字架を抱いて眠れ」
「誰がオレを…抱いてるんだ…」(高耶)
「―死の国から、帰ってきた男ですよ…。あなたが愛しくて死にそうだったから、
門番を殺して帰ってきた」(直江)


◎24巻「怨讐の門 赤空編」

「~この星の最後のふたりになるまで!五十億の肉体であなたを抱く!

あなたを決してひとりにはしない!」(直江)
「あなたの毒は…蜂蜜よりも甘い」(直江)


◎番外編「炎の蜃気楼メモリアル」
「オレを犯して―、凍えて死にな…」(高耶)


などなど。
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しかし、ミラージュに出会えて、ほんとに幸せでした。
「BANANA FISH」と同様、これを読まずに死ねるか!って作品です。
ここから始まったBL人生。これからもまっすぐ歩いていきます。


でも、分類は「その他」にさせてください。。。