Blow Jazz -4ページ目

野良猫ゴンスケ・クロニクル(Encounter)

昨年11月のある晴れた朝、裏庭に1匹の野良の黒猫がいた。
何気なく煮干を放り投げたのがきっかけ。
翌日から毎朝、同じ時間にやって来るようになった
ベランダに向かいチョコンと座っているのだ。

ゴンスケ0

そして小生の顔を見るなり「ニャア」と鳴いて煮干をねだる。
猫好きの小生にとってはたまらなく可愛い。
以来、煮干を与える日々が続き、ついには朝晩2回来るようになった。

小生の生活ロウテイションをつかんだようだ。
こうなると抵抗できない。
野良猫にメロメロになってしまった。

ゴンスケと名付けた。

ベランダを挟んでの日に2回のゴンスケとの付き合いは日課となった。
1ヶ月を過ぎた頃、どうしてもゴンスケに触りたくなった。
頭や喉を撫でてやりたい、そう思えど警戒心の強い生粋の野良猫のこと、そう簡単にはゆかぬだろう。

ある朝、意を決し裏庭へ降りて行った。
するとどうだ、ゴンスケ逃げるどころか小生に近づいて来るではないか。
しかも右脇腹を小生の右足にそっとこすりつけてもきた。

ゆっくりとしゃがみこみ、手土産のチイズを与えると美味そうに食うではないか。

ゴンスケ2

試しに頭を触ってみると嫌がる気配はないので、そのまま抱き上げた。

ゴンスケ3

小生の顔を見、「ニャア」と鳴いた。
ああ、もうダメだ、どうしてもゴンスケを飼いたい。
しかし、管理センタアも自治会も許してくれぬことは百も承知。
このまま、バレずにゴンスケとの関係は継続できるのだろうか。
(以下、次回)

では、今回の曲。
キング・クリムズンのセカンド・アルバム「ポセイドンのめざめ(1970年)」から“Cat Food”を。



フリィ・ジャズとロックンロールの見事な融合。
最高の演奏を聴かせるメムバーの中、キース・ティペットのピアノが出色。




鯔背は「いなせ」と読む。

Yahoo辞書によると「[名・形動]粋で、勇み肌で、さっぱりしているさま。また、その容姿や、そういう気風の若者」と云う意味だ。

これはもう、ほとんど死語だろう。
50年以上生きておるが、言ったことはもちろん、聞いたことすらない。
だが、以前はレコードのライナア・ノーツの文章中にミュージッシャンのプレイや音楽性を表現する際に見かけることはあった。
最近はどうなのだろうか。ライナア・ノーツをほとんど読まなくなったので判らぬが。

さて、ジョン・スコフィールドだ(以下「ジョンスコ」)。
小生がいわゆる技巧派ギタアリストのみならずインスト系のサウンドと決別するきっかけとなったミュージッシャンである。
80年代後半、フュージョン系のファンから騒がれており“Pick Hits(1987年)”なるライヴ盤が話題となっていた。

pickhits

聴いた。
上手いのはわかる。楽曲もいい。バックのメムバーの腕も文句はない。名盤と言っていいだろう。
だが、小生はもう結構だ。
当時は他に聴くべきアルバムは山ほどあったしね。
なにより、自分たちのバンドが演っている音楽とは全く違うし、曲作りにインスピレイションを与えてくれるサウンドでもなかったから。
完全にインスト系から足を洗う決心をした。

しかしドラムを演っている後輩から「これだけは聴いて下さい」とTDKのAD45分カセット・テイプを手渡されたのがジョンスコの“Still Warm(1986年)”だった。

stillwarm

TDK

メムバーの凄さに目を奪われて聴いてみた。
悪くない。いや、いいアルバムだ。
曲を覚えるほど聴いた。
つまり気に入ったのだが、胸を熱くするほどの感動はなかった。

決定打だった。
もう小生の心にはこの手のサウンドは届いてこないということの。

先日、中古CD店で偶然見つけた。
買ってしまった。
そして今になって胸を焦がしている。
これを聴いていた当時のことを懐かしく思い出して。
その記憶は「まだ(スティル)、暖かい(ウォーム)」

さてこのアルバム、発売時の邦題が「鯔背」だった。
当時は違和感があったが、うまいネイミングだと思う。

では、ジョンスコのライヴの定番曲「プロトコル」を。
スティングのバックとかぶるのだが、ドラムズはオマア・ハキム、ベイスにはダリル・ジョーンズというド級のリディム・セクションは今聴いても迫力満点でござい。



「巨船ベラス・レトラス」読了



ship

筒井康隆の実験小説。
筒井氏が今まで自己の作品、批評やエッセイなどで繰り返し主張してきた理論を駆使して昇華させた前衛的エンタテインメント。

在仏チェコの作家ミラン・クンデラがその作品で登場人物に語らせている「今日まだ小説を書こうというほどのおかしな人間は誰にせよ、…(中略)…話して聞かせることなどできないようなやりかたで、書かなければならないものなのさ」というセリフにピッタリ。
万人にはお勧めできないが、筒井ファンの小生は大いに楽しめた。

さて今回は、前衛小説とは正反対のストレイトなサウンドを。
ロックンロール衝動に満ち溢れた、この驚くべきヴォーカリストはブルース・スプリングスティーンの兄弟分。

サウスサイド・ジョニー&アズベリィ・ジュークスだ。

hearts

ではサード・アルバム“Hearts of stone(1978年)”より凄まじい疾走を見せるオープニング・ナムバー“Got to be a better way home”を。

「ハウマイゴナゲリッ、ハウマイゴナゲリッ、ハウマイゴナゲリッ、トゥナーイトッ」
わはははははは、カッコイイ。”
メガトン級のロック・エナジィを喰らえっ。