写真を撮ったのは12月7日 水曜日。
犬連れで食事ができるカフェのテラス席でランチを食べた。
ランチの後、カフェのそばの大通り(シンボルロード)を
歩く。
今月16日から点灯するイルミネーションの準備を
している人たちがいた。
ラム蔵(14歳5ヶ月)が銀杏の落ち葉の上を
カサカサ音を立てて歩く。
犬と一緒に散歩をすることは夢のひとつだった。
上京してからずっと集合住宅暮らしだったから
犬と一緒に散歩をすることは夢のまた夢だった。
17年前の秋に思い切って戸建の家を建て
この仔の母犬をペットショップで売れ残りセール
半額で売っているのを見つけて連れて帰って
夢が叶った。
3年後にこの仔が生まれて夢の継続期間が
少し長くなった。
この仔がこの世からいなくなったら私はもう
他の犬は飼わない。
この仔が最後の仔。
だから、この仔を連れて散歩ができるということは
なんという幸せなことなのだろう、と思う。
もうあとわずかしか、この
幸せな時間は残っていない(はずだ)。
この日も私は「犬の散歩」という
この仔たち親子が私に与えてくれた幸せを
噛み締めて落ち葉の上をゆっくり歩いた。


















