銚子からの帰りは
海を眺めながら帰りたかった。
埼玉県に帰るには成田や我孫子を経由して帰るのが
一番早いのは知っていた。
成田から千葉に向かって帰るのでも早いのは分かっていた。
けれどもどうしても外房線と内房線を
乗り継いで帰りたかった。
しかも、日が沈む前に館山市にある無人駅
「那古船形」という駅に寄りたい。
そのためには正午前に銚子を発つ必要があって
しかも、1本たりとも乗り換え列車を逃せない。
なにせ
1時間に1本しか電車はないのだから。
銚子駅で待ち時間が35分あったので
駅近くの藤棚が見事だという妙福寺に行く。
当たり前だが藤棚には花がない。
花がなければなんの変哲も無い寺だ。
すごすごと引き返し、お土産を買って
総武本線の千葉行きに乗る。
成東駅で降りて東金線の千葉行きに乗り換え。
しかし、発車時間を過ぎても発車しない。
この次の乗り換え駅での持ち時間はたったの3分。
気持ちが焦る。
乗り換え駅の大網到着は5分遅れ。
私が乗車予定だった
外房線の上総一ノ宮行きの発車時間は過ぎている。
JRの乗り変えは多少の遅れは待っていてくれるはずだから
4番線から2番線へと階段を駆け下りる。
ところが2番線が見つからない。
焦ったあげく
なんでか頭の中で4番線と2番線がごっちゃになって
降りたばかりの4番線の階段を駆け上がって
降りたばかりの千葉行きに乗ってしまった。
電車が動き出してからすぐに間違いに気づいて
隣駅で降りるも、泣ける地方のローカル電車。
山手線とはわけが違う。
上総一ノ宮行き直通が来たのでそれに乗るも
上総一ノ宮で乗り換える予定だった電車には間に合わない。
結局、上総一ノ宮で44分間も待ち時間ができてしまい
降りる予定だった「那古船形」の到着は
1時間遅れになってしまうというありさま。
泣
まあでもせっかくの待ち時間だから
駅近くの玉前神社に行ってみた。
せっかくだから、おみくじも引いてみた。
末吉だったけれど旅行運は良いことが書いてあった。
上総一ノ宮なんて街は
こんなことでもなければ歩かなかったと思うから
これも何かの縁だと思えばいいような気もした。
さて、念願の外房線に乗る。
地方の電車の駅舎は木造が多くて昭和な匂いがして
とても洒落ている。
上の2枚は上下線の交換で3分の停車中に撮ったもの。
せっかく念願の外房線に乗ったというのに
ボックス席が左右で1つずつしかない。
しかも2両編成。
途中からボックス席に座れたものの山側の席。
海側のボックス席は居眠り小僧が1人で占領している。
居眠り小僧が降りたのでやっと念願の海側の席に座れた。
しかしそれもつかの間。
降りる予定の那古船形駅が近づいた。
ここで、下車するか迷う。
降りてみたところで到着時間は16時41分。
すぐに日が沈んでしまう。
この駅での目的地までは徒歩15分。
ぎりぎりで風景が見られるかどうか。
でももしかして
夜間ライトアップがされているかもしれない。
わずかな期待を胸に
ええい、と降りてみた。
さっそく、早足で目的地へ急ぐ。
崖観音が見えて来た。
日没にはギリギリで間に合った。
だかしかし
お堂は眺められても拝観時間には間に合わなかった。
電車が5分遅れさえしなければ間に合っていた。
まあでも、写真が撮れただけでも来た甲斐があった。
すごすごと駅まで戻る前に
崖観音正面の海岸に降りてみた。
最高の夕日だった。
那古船形駅は有人駅だった頃の名残もあって
通学の子供たちが利用しているのかな、
きれいに整備されていた。
でもきっと、もう来ることもない。
電車を乗り間違えて1時間ロスしてしまったおかげで
せっかくの内房線なのに
景色がまったく見えなかった。
まあ、そんなこともあるさ。
千葉駅で降りて駅ナカで夕飯を食べた。
カレーが食べたかった。
でも
カレー屋には衝立があった。
どのカレー屋にも衝立があった。
カレーを食べさせてくれるカフェにも衝立があった。
ん、なもの置いてある店では食べたくなくて
餃子屋に入ったら
テーブルの上にこんなクソ邪魔な紙が貼ってあった。
千葉餃子という少しお高めの餃子を食べた。
油、古いんじゃね?
クソ不味い餃子だった。
ま、こんなこともあるさ。















































