石部の棚田を後にして堂ヶ島に向かった。
途中、松崎の街を通過する。
松崎では見たい町並みや建物があったのだけれど
この日の伊豆はとにかく風が強くてしかも雲り空。
万一、船の欠航があれば
堂ヶ島遊覧をでき損ねてしまうため
松崎は後回しにして一旦通りすぎることにした。
ところが、松崎の街を過ぎる辺りで
夫の携帯がなった。
夫は携帯の着信を無視できない。
長八美術館の駐車場に車を止めて
発信元に電話を入れる。
相手はどうやら同僚らしい。
この電話が長い。
仕事の電話だもの、長くてもそりゃあ「止めて」とは言いませんが
耳をそばだてて聞いていると
仕事からは脱線して完全に世間話になっている。
相手は暇なのだろう、切る気配はない。
いやいや、いくら仕事絡みの電話でも
旅行の最中に長電話をされてはかないわない。
待っていい時間は10分、限界は15分。
だけれども私は25分も待った。
流石に待っていられずに
車の外にいる夫の元に行き手真似で止めてと伝えた。
だって、船の就航は最終が16時と決まっているのだから
しかも、曇り空
いつ雨が降ってくるやらわからないし
日が暮れてしまったら景色は見えないし。
夫
その後、5分くらいで車に戻って来たけれど
奥さんだったら、旦那さんの仕事を理解してください
とかなんたら説教を始める。
はあ?
いつもこの人はこうだ。
仕事をしている夫(男)は尊重されるべきなスタンス。
私も働いているのだし
しかも私はシングルで子育てして家も建て
母親と父親の両方をやって来たのに
いくら言っても言っても言っても言っても言っても言っても
言っても言っても言っても言っても言っても言っても言っても
言っても言っても言っても言っても言っても言っても言っても
男にとって仕事が大事だとか
男は一生働き蜂だとか
女の人はいざとなれば働かなくていいからとか
いつの時代の男だよ、な話を止めない。
私はずーっと仕事はしていたけれど
旅先やレジャーの最中に仕事の電話なんかはいらないように
していたさ。
仕事とプライベートを切り離せてなんぼじゃ
ないの?
ブログでブツブツ言っても仕方ないけど
ほーんと、古いタイプの男ってイヤ。
脱線したけど
なんとか遊覧船には乗れた。
生憎の曇り空で海の色が綺麗に見えないけれど
風がおさまって良かったし
マスク注意報は発令されなかったし。
私たちが乗船したのは所要時間20分の洞窟めぐりコース。
料金は1,300円。
この日はこのコースしか運行されていなかった。
晴天だったなら洞窟内の青はもっと鮮やかなのだろう。
それでもまあ、そこそこ綺麗だった。
船を下りてからは岩場に登った。
崖なのに甘く見てしまい
ヒールの高いブーツで登ってしまい
死ぬかと思った。
これは本当に死ぬなあ、と思ったから
ええい! と靴を脱いで
タイツになって登った。
靴は平らな場所に放って
崖の突端までタイツのままで行った。
死なないで良かった。
その後、遊歩道を歩いて
先刻に遊覧船で潜った洞窟の真上に行ってみた。
後発の船が来るのを待っていたけれど
なかなか来ないので諦めた。
それから松崎の街に戻って
なまこ壁の町並みを見ながら岩科学校へ行った。
見学者は私と夫しかいないのに
マスク検温消毒の三セットに加えて
住所氏名電話番号まで書かされた。
まったくね
いつまでこんな無駄なことをやるつもりなんだろう?
クラスター追わないんじゃなかったんだっけ?
っていうか
見学者は私と夫しかいないのに。
漆喰に描かれた絵の青が鮮やかできれい。
松崎の古い建物の欄間や天井にこうした絵を描いたのが
漆喰鏝絵の名人、入江長八さんという左官屋さんで
(左官屋さんなのよ)
彼の作品が展示されているのが長八美術館だ。
長八美術館の入場にギリギリ間に合う時間だったけれど
マスク検温消毒連絡先記入がイヤで
イヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤで
イヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤでイヤで
見学はやめた。
あとは家までまっしぐら。
途中足柄SAでお夕飯。
夫は散々迷った末に
コンビニででも売っているような弁当を買って戻って来た。
まあ
それぞれ好きなものを食べればいいよ。
でもね
夫のそういう難しさがきらい。
いくらとシャケのひつまぶしは
それなりに美味しゅうございました。































