千歳空港からJR快速「エアポート」に乗って
札幌駅に着いて、宿泊先の「JRイン札幌南口」に
荷物を預けてすぐに北大(北海道大学)のキャンパスに行った。
ホテルからは5分も歩けばキャンパスの入り口に着く。
「広いですよ」
ホテルのフロントレディから受け取ったイラストマップを見て
まずはポプラ並木を目指す。
フロントレディの言う通り広いキャンパス。
緑が豊かで、大学というよりは
ひとつの街のようで悲しくなるほどに羨ましくなる。
こんなに広々として静かで落ち着いた環境で
学問に励める学生がいるんだなあ、って
それを想うと心の底から、私の満たされなかった
なにか欠けた部分がむくむくと頭をもたげて切なかった。
この場所で勉強をして、この場所で友人と出会い
この場所で夢を膨らませて、この場所で挫折を味わい
この場所で恋をしてこの場所で恋を失って。
そしてこの場所から巣立った者たち。
今が幸せだといいなあ。
とにかく羨ましい環境だけれども
努力した優秀な者たちに与えられた特権だから
まあ
勉学に関してはあまり努力しなかった私が
悲しくなるのは当然の報いかな。
札幌上空は遊覧飛行でもあるのかしら?
ひっきりなしにヘリコプターが飛んでいた。
この場所で学べる学生が羨ましいと書いたけれど
市民に解放されているキャンパスには
誰でも入れるわけで
学生と市民の見分けはつかない。
まあ、それもいい。
博物館が無料見学できたので入ってみた。
良いなあ。
こんな造りの建物にいつでも浸れるんだから
やはり羨ましい。
高校時代にこのキャンパスを知っていたのなら
頑張って受験していたかもしれないなあ。
(雰囲気に弱いからね)
肝心のポプラ並木は台風で倒れてしまい
現在は修復中、とのことで
横道から真ん中あたりまで行って眺めるしかなくて
上の2枚は中央付近からそれぞれの方向を撮ったもの。
上の1枚は通行禁止のチェーンが張られた入り口から
通して撮ったもの。
並木の中を歩けなかったけれど
こ小径をたくさんの恋人たちが通ったことを
想像してみるのもまた切なくて良かった。
少しほろ苦い感じで、良かった。
北大のキャンパスは
まるでヨーロッパの街を歩いているみたいで
今回の旅では
いちばん、のんびりと時間を費やした場所。
カフェのテラスで食べたソフトクリーム300円。
少しだけ氷っぽいソフトクリームは
壊れやすい初恋の味かしら。
とても美味しかった。



























