言い出したら私の言うことなど聞かない夫と一緒に
権現堂桜堤に出かけたのは2月の終わり。
「(権現堂は何もなくて)面白くないですね」
2月の終わりなんて何の花も咲いちゃいないから
権現堂桜堤にわざわざ出かける意味はまったくない。
だから、夫のこの言葉を聞いて
ブチ切れそうになった。
その夫がお花見の候補地に、渡良瀬遊水地をあげたものだから
またまたブチ切れそうになった。
渡良瀬遊水地に桜の木があるなんて知らないし
権現堂に行った際に
私が権現堂が桜の名所であること
満開の時期に来たら、どんなにか素晴らしい場所であることを
力説したのに、なんにも聞いちゃいないのか、この人は呆れる。
「権現堂はどうですか?」
「うーん、混むのは嫌だからなあ」
「平日なんだから、行ってみなきゃわからないでしょう?」
「うーん、あそこは美味しいものなかったしなあ」
「渡良瀬にだって、ありません」
「でもなあ、本当に不味かったからなあ」
うるさい黙れ
桜よりも団子なら、途中で何か買えばいい。
渋る夫をなんとか説得して幸手に向かったら
途中、東北道の圏央道インター付近で渋滞。
夫は、その渋滞の列が桜堤まで続いていると思い込んで愚図る。
「何時間もかけて行きたくない」
「ここまで来たんだから文句言わないでっ!」
車内は険悪。
夫の悪い癖なのだ。
先を案じるあまり、予測を悪い方に見立てて
いつも失敗する。
慎重と言えば聞こえはいいけれど
とても損なこと。
やってみなければ、行ってみなければ分からないことを
慎重になりすぎて
夫は、やり逃し行き逃す。
圏央道の合流渋滞は10分ほどで解消され
その後、権現堂桜堤までは車の流れは良い。
駐車場待ちの列を避け
道の駅の裏手にある民間の臨時駐車場に車を止めたので
なんのことはない
混雑に合うこともなく桜堤に到着。
さっそく、桜堤の上の茶店でパンを買って
お昼ご飯代わりに食べた。
わんこちゃんたちも
パンをもらえて大満足。
ねえ、来てよかったでしょう?
なんの花も咲いていない権現堂は面白くないかもしれないよ。
わざわざ車を出す場所じゃなかもしれないよ。
でもここは、桜と菜の花の名所なんだから
今の時期に来なきゃ、意味ないんだから
それをね
桜の木があるかどうかもわからない場所に行きたいだなんて
わけわかんない。
少しくらい混んだってなんだって言うの?
混むのくらい我慢しなくちゃこの景色は見られないんだよ?
でも、実際、混まなかったでしょう?
来てみなくちゃ分からないことってたくさんあるよ。
それをなに?
いつも行く前から決めつけちゃって
外して損してばかりいて
だからイライラするんだってば。
ねえ、この景色見てどう思う?
来て、良かったでしょう?
「良かったです」
「でしょう?」
「でも、死んだ奥さんなら文句言わなかったです」
ちっ。
だったら、死んだ奥さん追いかけて行け。
以下
写真をブリリアンス加工してあるものもありますが
権現堂桜堤と遊水池の見事な桜をお楽しみあれ。




























