年末のことなんだけれど、忘年会の帰りと思われる人で混雑してた電車で、

運良く座れたので、本を読んでた。

もうすぐ降りる駅に着くタイミングで、本を閉じて目をあげると目の前に

お腹の大きな女性が。特に太ってるわけでもなく、30代半ばぐらいの

お年頃に見える。

 

うっわー、妊婦さん立たせちゃったよーと思って、立ち上がって、

「ごめんね、気がつかなかったあ。お腹に赤ちゃ」まで言ったら、

「いえ、違います」と言われた。

 

ああああ、やっちまった。

彼女は別に気を悪くしたふうではなかったけれど、これではまるで

「あなたはお腹が出ています」って言ったようなもんじゃない。

 

てなことがあった次の週、また、目の前にお腹の大きな女性が、

座っているわたしの前に。

この間やっちまったので、今度は慎重に観察。

その人の顔を見たら、結構なお年頃。こりゃ違うなと思ったので、

そのまま本を読んでた。

で、降りる駅に着いたので立ち上がった。

ら、なんと、その方のバッグに妊婦であることを知らせる

キーホルダーがぁぁぁぁぁああ、またやっちまった〜。

 

まあ、こんなやっちまった事案が続いたんだけれど、

年末の最終金曜日、最後のミーティングが終わって電車にのった。

ら、今度はわたしが席を譲られたのよーーーーー!!!

 

え、これはどっち?

腹が出てるの?

それとも、席をゆずる必要があるほど年取って見えたの?

とっさに考えましたわ。

が、譲ってくれた人は、日本語ベラベラだったんだけど外国人だった。

これはきっと、レディファーストなんだわと良いように考え

ありがたく座り、お礼にポケットに入ってたハイチュウをあげたとさ。

 

が、しかし、内心では腹が出てるの見えてんのかなあと悩んだ。

 

それはさておき、新年早々仕事に追われて、なんとなくお疲れ気分の今、

デイヴィッド・ギャレットのスイーーートなクラシックが聴きたいの。

クライスラーの「テンポ・デ・メヌエット」。

 

 

音がキラキラとツヤツヤが混じったようにスパークしてて、本当に好き。

デイヴィッドは、これを弾くパールマンのスイートさに惹かれて、どうしても

パールマンに習いたくてジュリアードに行ったと、インタビューで言ってたことを

思い出した。