原題 : In the Tall Grass      上映時間 : 101分
監督・脚本 : ヴィンチェンゾ・ナタリ
原作 : スティーヴン・キング、ジョー・ヒル
           『イン・ザ・トール・グラス』
製作 : Netflix


あらすじ


妊娠中のベッキーと、その兄のカルは車でサンディエゴへと向かう途中、ベッキーがつわりで吐き気を訴えたために道端で停車した。


すると、目の前に広がる大きな草むらの中から、「助けて!」という少年の叫び声が聞こえてきた。

ふたりは急いで車を近くの教会に置き、草むらに入っていく。


すぐに少年を見つけられると思っていたのに、いつの間にか道に迷ってしまったふたりは、気付くと離ればなれになってしまっていた。


この草むらの異様さに気付きはじめたふたりは、脱出を試みるも…。



  登場人物&キャスト




★ベッキー


妊娠6ヶ月目の妊婦。兄のカルとサンディエゴに向かう途中、草むらに迷い込む。


演じているのは、ライズラ・デ・オリヴェイラさん。

Netflixで配信されている『ロック&キー』にも出演されているブラジル出身の女優さんです。



★カル


ベッキーの兄。妊娠中の妹を乗せてサンディエゴへと車を走らせていたが、その途中で草むらに迷い込む。


演じているのは、エイヴリー・ホワイテッドさん。



★トラヴィス


ベッキーのお腹の子の父親。

いなくなってしまったベッキーを探している途中、教会に停められた車とベッキーの持ち物を発見し、草むらに迷い込む。


演じているのは、ハリソン・ギルバートンさん。

『バージニア その町の秘密』、『ニード・フォー・スピード』などに出演されているオーストラリアの俳優さんです。



★トビン


飼い犬を追いかけて、両親とともに草むらに迷い込んだ少年。

彼の助けを呼ぶ声によって、ベッキーたちは草むらに迷い込む。


演じているのは、ウィル・ビュイエ・Jrさん。



★ロス


トビンの父親。ごく普通のサラリーマンだったが、草むらに入った後豹変してしまう。


演じているのは、パトリック・ウィルソンさん。

『アクアマン』、『死霊館 シリーズ』、『トレイン・ミッション』などに出演されている俳優さんです。



★ナタリー


トビンの母親でロスの妻。


演じているのは、レイチェル・ウィルソンさん。




  感想


スティーブン・キング原作、『CUBE』の監督。


ホラーといえば夜や暗闇が多いけど、この作品は真昼間の明るい時間でも不気味で恐かったです。

霧の中、草むらの中…スティーヴン・キングは発想がすごいですね。

たしかに子どもの頃、夜に風で揺れる草を見て恐かったな…と思い出しました。


気持ち悪い映像も一応あるのですが、ゴリゴリのCGで恐がらせてくる感じではなく、ほとんどの映像が草でした。

視界が遮られる圧迫感。五感が遮られるのはかなり恐いです。

自分がどこにいるのか、ここから出られるのか、いつ誰が草むらから飛び出してくるか…。

草だけで恐いのは、さすがだなという感じでした。


賛否は別れると思いますが、説明がなくて訳が分からない展開も、お下品なセリフも、THE・スティーヴン・キングって感じでした。


予測不能で異様な雰囲気と、圧迫感を是非お楽しみください!