「感情の根本を変えてみる。」
前回のこの世の考察3からの続きです。
起きていることに感情をのせるから、人生が狂ったり、判断力が鈍ると言ってきました。
人間は感情を持っているから、それが「生きている証だ」と思う方もおられるでしょう。そして、感情がなければつまらないと思われる方も多いでしょう。そう思われる方は今までどおり感情を感じていればいいのです。
しかし、生きるのが辛かったり、ネガティブなことばかり考えてしまうのであれば、極論から言えば、感情を捨ててしまえばいい!のです。特に「負」の感情を持っていてはいいことはありません。さらなる「負」を引き寄せてしまします。
まず、喜怒哀楽の感情を根本から考えてみましょう。
なぜ、「辛い。悲しい。」を感じるのでしょうか。
・起きていることに傾倒しすぎているから。
・深く考えすぎているから。
・固定観念で辛い、悲しいものと決めつけているから。
・自分の感情を優先しすぎているから。 等々
なぜ、「怒り」を感じるのでしょうか。
・自分の嫌いなことだから。
・自分の思い通りにならないから。
・起きていることが不都合だと決めつけているから。
・被害者意識が強いから。
・自分の感情を優先しすぎているから。 等々
なぜ、「楽しみ」を感じるのでしょうか。
・自分の好きなことだから。
・起きていることにワクワクするから。
・起きていることが楽しいものだという観念があるから。
・ほかの人が楽しそうにしているから。
・自分の感情を優先しすぎているから。 等々
なぜ、「喜び」を感じるのでしょうか。
・自分の好きなことだから。
・自分の思い通りになっているから。
・自分にとって都合がいいから。
・自分の感情を優先しすぎているから。 等々
共通しているのは、自分の「思考」が影響しています。そして、目の前の出来事を感じて(受け止めて)、思考して感情に変換してしまっているのです。
しかし、人間は「思考」するもの。どんなに「思考」しないでおこうと思っても無理なことです。それではどうすればいいのか。
できるだけ、「ニュートラル」、「中立的な」感情でいることです。
そして、一番大事なのが感情移入していること、思考している自分に気づくことです。
『辛いことや悲しいことが起こっても』
できるだけその出来事に傾倒しない。起きていることは仕方がない、起こってしまったことはしょうがないと受け止める。そして、他の人の出来事であっても共感しない。表向きは共感しても、それ以上の感情移入はやめておきましょう。「冷たい」と感じる方もいると思いますが、どう共感しても当人と同じ感情になることはできませんし、自分も負の感情が強くなり、また別の負の感情を引き寄せてしまいます。
『怒りを感じても』
これも同じですが、起きたことはしょうがないと受け止めること。そして、他人を自分の思い通りにしたいと思わないことです。あなたの感情や観念が「すべて正しい」わけではありません。人それぞれの受け止め方もありますが、見ている現実は人それぞれによって違います。
『楽しみや喜びを感じても』
うれしいことは気分が高揚しいいことではあるのですが、冷静な感情や考えを見失う場合もあります。見えている喜びの世界だけしか見えなくなり、見えない部分で他人を傷つけている場合もあります。起きたことはいいことだけど、それに感情を高揚させることなく、ただ受け止めて冷静でいることが必要です。
さあ、どうでしょうか。これは本当に難しいことです。書いている私も難しいことだと思っていますし、完全に実践できてはいません。
ただ、感情移入したとしても、このことをわかっているのとわかっていないのでは、本来の自分に「気づくタイミング」が大きく異なってきます。
楽しいことや喜びに冷静でいるのは難しいかもしれませんが、辛い、悲しい、怒りについてはすぐにでも改善できる方法はたくさんあります。
一番大事なのは、感情移入しないため、ネガティブな情報を取り入れないこと。
手っ取り早いのはニュース、噂話に耳を傾けないことです。
できれば、世間話もやめておきましょう。
ネットの情報やSNSに没入するのもいいことではありません。
メディアの言うことは間違っていて、ネットやSNSの情報が正しい?とも言い切れません。
起きていることはしょうがないのです。誰も変えることはできない。それがこの世の仕組みなのです。
次は、この世の仕組みについて考察していきたいと思います。
それでは次回で。