東日本大震災の被災各地には、連日多くの有名人たちが訪れている。
今日のニュースでは、オーストラリアの首相も南三陸町へ来て、ぬいぐるみをプレゼントしていった。
「日本国民は不屈の精神持ち、勇敢だ」…豪首相
訪れた人たちはほとんどが歓迎されている。それはそうだ。ただでさえ心身ともにダメージを受けている状態なのだから、来てくれるというその心の温かさがありがたいに違いない。
しかし、そうした中で、被災地を訪れたのに歓迎されているように見えない人もいる。
昨日のニュース。
「早く原発を抑えてくれ」「早く家に帰らせてくれ」――。
菅首相は21日、初めて福島県内の避難所を激励に訪問した。「頑張ってください」などと繰り返すだけの菅首相に、不満を募らせる避難住民から強い口調の訴えが投げかけられた。
福島第一原発に近い大熊町や葛尾村などからの避難住民60人がいる田村市総合体育館。住民数人と話し、立ち去ろうとする菅首相に、被災者の男性が声を掛けた。「もう帰るんですか」。屋内退避区域に自宅があり、避難所で過ごしている。
数回呼び掛けると、菅首相は出口から反転し、歩み寄ってきた。男性は「早く家に帰らせてほしい」と訴えた。菅首相は「全力を挙げて手立てを尽くし
ているところです」と話したといい、男性は「気持ちが伝わらなかった。(避難所訪問は)パフォーマンスに過ぎない」と憤慨していた。
(2011年4月21日20時51分 読売新聞)
同じように一国の首相が訪問しているのに、この温度差は何か。
私が個人的に最も疑問に感じるのは、「あれ、菅さん、もしかして手ぶらで来たの?」ということだ。
他国の首相ですら、コアラのぬいぐるみを「おみやげ」に持ってきている。有名人は炊き出しやら支援物資やらボランティア活動やら、何らかの形で「おみやげ」を残している。
手ぶらで来て構わないのは、天皇陛下ぐらいだろう。それ以外の人間が手ぶらで来れば、「物見遊山」「パフォーマンス」の誹りは免れないのは当然だ。
そういうことを、首相は分かっていないのだろうか?事務的な話をしに来たとか、そんなことではなく、首相が訪問するからには首相ならではのおみやげを持ってくるのが当たり前ではないのか。
たとえば、首相の権限をフルに利用して準備した大量の仮設住宅とか。
たとえば、首相の指導力をフルに発揮して生み出した大量の被災者向け雇用先とか。
震災後すぐに来もしなかったんだから、せめて「え、そんなことをこんなに早く?」というおみやげを持ってこいよ。
もしかして、「震災から一ヶ月も過ぎてから、即効性のない打ち合わせをするために来た」ことをおみやげだと思っているのでは・・・。いやいや、いくらなんでもそれほどのバカではあるまい。きっと報道されていない事情があるはずだ。いやいや、でも、もしかしたら・・・。
私は先日からこうした自問自答を続けている。
誰か教えて欲しい。
菅首相は一体どんなおみやげを持って被災地に来たの?