「目は口ほどに物を言う」という先人の教えもありますが、基本、僕たちは言葉を通して意思の疎通をはかっており、「伝え方」や「受け取り方」を間違えると思わぬところで傷ついたり、恥をかいたり。逆に、相手を怒らせ、傷つけてしまうことにもなりかねません。
今回はそんな言葉について書いてみようと思います。
以前、『図書館へGO!』
という「図書館の勧め」のような記事をアップしましたが、僕は常々「図書館てありがたいなぁ」と思っているのですが、それだけに、先日の出来事にはガッカリしてしまいました。
図書館を利用した経験がある方ならご存知かもしれませんが、人気のベストセラーを借りるには、数十人~数百人待ちということも珍しくなく(地域によって違うかもしれませんが)、早くても数週間、時には一年近く待たなければいけないこともあります。
最近は端から待つのは当たり前と覚悟して予約しているのですけれど、さすがに半年以上待たされると、「なんとかならないのかなぁ」と思わないでもありません。まあ、それだけに、順番が回ってきた時にはものすごく嬉しかったりするわけですが。
先日、昨年の11月に予約した某ベストセラーをやっと借りることができ、家に帰ってさっそく本を開くと、紙切れのようなものが挟まっていました。
誰かが忘れたしおりかと思いましたが、それは図書館からのお願いが書かれた紙で、「この資料(本と書けばいいのに)を待っている人はたくさんいるのでなるべく早く返却してほしい。なお、この紙は捨てずに挟んだままにしておいて」といった内容でした。
10ヶ月待って順番が回ってきたと思ったら、早く読んで返せとは、「よーし、読むぞ」とワクワクした気分に水を差されたようで、とても嫌な気持ちになりました。
図書館の方たちからすれば、「返却期限をきっちり守ってもらいたい」ということなのでしょうが、もっと適切な言葉(表現)があるような気がしてなりません。
例えば、「たいへん長らくお待たせいたしました。どうぞお楽しみください」という言葉に添えて、前述の「この資料を待っている人はたくさんいるので……」という言葉が続いていたら、まったく印象が違っていたと思います。「よし、早く読んで返さなくちゃ」と思ったに違いありません。
「返却期限を守らせるための連絡は怠っていない」ではダメで、「返却期限を気持ちよく守ってもらうにはどうすればいいか」を考えることが大切なのだと思います。
手っ取り早い方法は「罰則規定」を設けることだと思いますが、その前にもっと「言葉の力」を信じたらいいのにと、僕などは思うのですけれど。
(道秋ナオ)

