
● VIA AIR MAIL
「手紙きてるよ」と夫が手渡してくれたのはニューヨークからのエアメールだった。NYに知り合いなんていないのにと思いながら差出人を見ると Kohji Moriyama と書かれていた。かつての恋人、森山孝治から……続きを読む。

● エキストラライトな朝
日曜の朝だった。タカシはいつものようにティースプーン二杯半のコーヒーをマグカップに入れ、こんがりキツネ色に焼けたフレンチトーストにメープルシロップをかけると、タイミングを計ったようにケトルがピーピー騒ぎだした……続きを読む。

● 潮風キッカーズ
小三から小四にかけての一年間、私は北陸の海沿いの町に住んでいた。転勤族だった父の影響で小学生の時だけでも三回転校しており、A町もそんな転校先の一つだった。転校して間もなく父の勧めで町の少年サッカー……続きを読む。

● つよし君と子猫のシロ
つよし君の家には猫が二匹います。一匹はお母さん猫のミー。もう一匹は今年うまれた子猫のシロです。つよし君はシロが大好きです。ある日、つよし君がサッカーから帰ってくるとミーがシロの足をペロペロなめて……続きを読む。

● 約束の茶柱
母の手許を凝視して思わず私はうなった。(へえ! 笹掻きってこうやるんだ) ゴボウを左手でクルクル廻しながら右手でシュッシュとそぐ様は、まるで手練の忍者の手裏剣のようだった。だけどこれ、どこかで見たような……続きを読む。


