Short story 一覧 | ブルパのみゅみゅみゅMUSIC&NOVEL





VIA AIR MAIL

「手紙きてるよ」と夫が手渡してくれたのはニューヨークからのエアメールだった。NYに知り合いなんていないのにと思いながら差出人を見ると Kohji Moriyama と書かれていた。かつての恋人、森山孝治から……続きを読む。


エキストラライトな朝

日曜の朝だった。タカシはいつものようにティースプーン二杯半のコーヒーをマグカップに入れ、こんがりキツネ色に焼けたフレンチトーストにメープルシロップをかけると、タイミングを計ったようにケトルがピーピー騒ぎだした……続きを読む。


潮風キッカーズ
 
小三から小四にかけての一年間、私は北陸の海沿いの町に住んでいた。転勤族だった父の影響で小学生の時だけでも三回転校しており、A町もそんな転校先の一つだった。転校して間もなく父の勧めで町の少年サッカー……続きを読む。



つよし君と子猫のシロ

 
つよし君の家には猫が二匹います。一匹はお母さん猫のミー。もう一匹は今年うまれた子猫のシロです。つよし君はシロが大好きです。ある日、つよし君がサッカーから帰ってくるとミーがシロの足をペロペロなめて……続きを読む。


約束の茶柱
 
「あら、こんな時に茶柱なんて」 私の湯のみをのぞいて母がいった。確かに通夜の席にはどうかと思いながらも私は気にせず熱い焙じ茶をすすった。祖父が急逝し、てんてこまいの一日だったが、誰一人取り乱すことなく……続きを読む。

           
夫と私と酸っぱいコーヒー

夕食の後片付けをしている私の横で、ガリガリ……ゴリゴリとハンドルを回しながら達也が言った。「豆から挽いたコーヒーよりインスタントの方が好きだなんて美由紀も変わってるよな。まあ、安上がりでけっこうな話……続きを読む。


刀削麺(だおしゃおみぇん)
 
母の手許を凝視して思わず私はうなった。(へえ! 笹掻きってこうやるんだ) ゴボウを左手でクルクル廻しながら右手でシュッシュとそぐ様は、まるで手練の忍者の手裏剣のようだった。だけどこれ、どこかで見たような……続きを読む。


とまらない目覚まし時計
 
ちょうど10年前の秋のことです。そのころ私はあるプロジェクトのリーダーに抜擢され、今思えばよく身体がもったと思うほど早朝の会議から深夜に及ぶ書類の作成と、それこそ休む暇もないほど忙しく働いていました……続きを読む。


お化粧娘、脱皮する                  
 
「電車の中で化粧をするような娘に育てた覚えはないんだけどねぇ……」と、酒臭い息をまき散らし、居酒屋で管を巻いた部長の言葉を反芻しながら、私は中学生になった娘の顔を思い浮かべ、帰路の電車にゆられていた……続きを読む。


                                                         


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