Kakiくんの日常 8 | blondcoco の人生相談

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 俳優の渡辺徹さんが亡くなった。

Kakiくんよりも一回り年下の61歳だった。

最近の芸能人の死の中では、Kakiくんの心に一番響いた死だった!!

渡辺徹さんは、極貧の少年時代を送っていたようだ。

風呂なし三軒長屋のような所に住んでいて、ひもじい思いで毎日を過ごしていたのだろう。

それでも頭も良くて、人望もあったから、小学生の時には児童会長、

中学高校では生徒会長をしていた。

貧困だったから大学には行かずに、新劇の劇団 文学座の研究所(俳優養成所)に入って

役者を目指すことになる。

研究生になって2年目に、当時の人気ドラマ「太陽にほえろ」の刑事役に

抜擢されるや大人気となる。

人から勧められて歌も唄うと、これも又大ヒットした。

Kakiくんが凄いな!!と感心するところは、普通はそれだけの大スターになれば

大手の芸能事務所に入って、高額なギャラを貰うことも出来たはずなのに、

彼は文学座に死ぬまで在籍をしていたことだ。

そして舞台俳優として、そこに生涯の生活の基盤を置いていたことだ!!

文学座に育ててもらったのだから、それは当然のことかもしれないが、

しかしながらそうしている人は、実に少ないのだ。

彼は大食漢としても知られていて、人はそれを見て笑う。

しかし彼の心の中には、いつも空腹だった少年時代の記憶が

色濃く残っていたのだ!!

だから、今食べられる喜びを、最高の至福としていたのだろう。

乾電池やカミソリの刃やマヨネーズなど、まだ在庫がいっぱいあるのに

買い物に行くと、ついつい同じ物を買ってしまうのは、少年時代に

物を失うことが多かったからだろう!!と思う。


PS
実はKakiくんも、20歳の頃 文学座を受けたことがあった。

募集人員30名のところ、受験者は3000人だった。

見事に一次試験で落ちたよ!!

それにしても渡辺徹さんは、新劇界から出た最後のスターとなった!!

60代、70代、80代で今も活躍されている俳優さんの多くは、

新劇出身の人が多いが、50代以下ではほとんどいない!!