歪んだ街3 | blondcoco の人生相談

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朱夏世代(30代、40代)の うつや思春期特有の悩みが 得意分野です。


雑貨店〈シマフク〉の店の前に、一台の大型のトレーラーが止まった。

こんな過疎の町では、ついぞ見かけることのない超巨大な、全長20mぐらいはありそうな大型トレーラーだった。

ラグビー選手のようなガタイのドライバーが降りて来て、「シマフクさんに、お荷物が届いてますよ!」と、

その体格には不釣り合いな美声のバリトンで言って、送り状を手渡してくれる。

A社からの荷物だった。

数週間前に発注していたものが届いたのだ。


ドライバーは、もう一人の助手の年配の男(何故か、俳優のヌクミズさんによく似ていた)と、

次々とシマフクの店の前に荷物を降ろし始める。

「ちょっと待ってくださいよ!ウチでは、こんなに沢山注文なんてしてませんよ!」と、

ドライバーに言う。「どこかと間違ってませんか?」と。

下代(仕入原価)で、4万円ぐらいのものだったから、せいぜい段ボール箱にして1個か、多くても2個ぐらいなもののはず。

それなのに、すでにもう20個以上は下に降ろしているのだ。

ドライバーは言う。「ですが、この車に載っている荷物、全部で500個あるんですが、全てシマフクさん宛てになっていますよ。

だから我々二人が、直接A社さんから依頼されて、やって来たっていう訳なんです。

佐川急便さんやヤマト運輸さんでは、一度に全部積みきれませんからね!」(美声のバリトンで)。

それから、ドライバーたちは小1時間かけて、500個の荷物を全てシマフクの店の前に降ろすと、

ゆっくりとエンジンをかけて、流行りの歌を歌いながら立ち去って行った(美声のバリトンで)。


彼らが帰った後、送り状に付いていた伝票を見て、シマフクは更に驚く!!

伝票の下代(仕入原価)が、4万円になっているのだ!

それなのに、500個もの荷物が届いている。

普通に単純計算しても、1個あたり3万円として、1500万円以上の荷物(商品)であるはずだ。

なんで、!?なんで!?なんでなんだ!?



「それはね、シマフクさんの波動が軽くなっているから、

宇宙からのプレゼントなんですよ。

シマフクさんは、すでに1500万円以上の笑顔を、地域の人たちに放っていました。

ですから、これらの商品は、宇宙からのプレゼントです。

あなたが今日貰ったものは、すでにあなたが不特定多数の人たちに与えていたものなのです。

だから遠慮などしないで、堂々と受け取っていいのですよ。

そして、これらの商品で、お店を再ブレイクさせてくださいね。

私たちは、それを願っているんですよ。

応援しています。

がんばってください。


シマフクが伝票から目を上げると、

彼の目の前に、妙齢の女性が佇っていた。

瀬戸内海を思わせる綺麗なパーマネントブルーのワンピースを着た美貌の女性が。