朱夏世代の人たち、とりわけ30代半ばから40代半ばの人たちのことを、僕は勝手に〈引き寄せ黄金世代〉と呼んでいる。
書籍やネットなどで〈引き寄せの法則〉のことを発信している人が、この世代の人たちに圧倒的に多いからだ。
(若いのに、凄い人たちだなって、僕はいつも感心してしまう)
彼らが10代後半から20代後半であった1998年から2008年の頃は、書店には多くの自己啓発書が並ぶようになっていた。
多感な年ごろの彼らのうちの数%の人たちが、そういった類の自己啓発本を手に取ったことは容易に想像できる。
まだ柔らかな脳を持っていた彼らは、たちまちスポンジのようにその知識を自分の脳に吸収させていった。
そして、今40歳前後となった彼らの多くが、引き寄せの法則のマスターになったり、心理カウンセラーになったり、セラピストになって活動しているのだ。
若い頃に、本屋にどんな本が並んでいたか?で、ひとつの時代の文化が創られるものだ。
1980年代までは、コンプリートにアナログな時代ではあったけれども、経済的な成長は今を完全に凌駕していた。
人々は皆、形のある物質を求めていた(唯物主義の傾向が強かった)。
大多数の人たちは、同じベクトルを向いていた(一極化の時代だった)。
だが、そういった物が一通りいき渡って、インターネットの時代が出現すると、脳の中の仕組みとか、哲学的なことを思索的に考えるようになっていった人と、そうはならなかった人が分化して、二極化するようになった。
それまでは大学で哲学や心理学を専攻している学生しか読まなかったような本が、必然の流れとして、1998年頃から沢山本屋の店頭に並ぶようになった(時代が求めたのだろう)。
その時期に若者であって、そういった類の本を読んだ人は成功を手に入れることが出来た。
読まなかった人は、そうではない現象の中に身を沈めるようになった。
バブルがはじけ、非正規雇用が一般化され、経済がシュリンクしていた時代でもあったから、本を読まなかった多くの若者たちがその波にのまれていった。
インターネットの環境が拡大を始めていた時代でもあったから、、それまでの子供時代をアナログな中で過ごしていた若者たちは、その急激な変化におそらく戸惑い(カオス状態になった)、精神面においてアンバランスになっていったのではないか、と僕は推測している。
そのアンバランスさが、今日の彼らが犯す犯罪に繋がっている可能性は否定できない、と僕は個人的に感じている。
子供時代はアナログで生き、思春期以降にデジタルの波に出会った、これが今の40歳前後の世代の歴史的な事実なのだ。
若い頃に何を読み、そして何を感じたのかで、人の一生は決まる。
沢山の本を読んだ人は、それに比例して成功者の仲間入りをする。
一冊も読まなかった人は、低収入を余儀なくされる。
学歴でもない、学力でもない。
どれだけ読んだか?なのだ。
ps
最近、凄い能力を持った小学生や中学生があらゆる分野に出現している。
スポーツ界はもちろん、音楽や芸能や囲碁や将棋、その他あらゆるジャンルで飛び抜けた才能を持つ小学生や中学生たちがいる。
彼ら彼女らのメンタルは半端ない。
凄いしっかりしたメンタルの持ち主ばかりだ。
彼らの両親は?といえば、30代半ばから40代半ばの〈引き寄せ黄金世代〉なのであったのだ。