日本が、アメリカや韓国のように、直接国民の投票によって大統領が選べる国家ではないことに、正直ほっと安堵します。
日本では、国会議員の手で総理大臣が選ばれます。
国会議員の中にも、多少はいい加減な人も含まれてはいますが、多くはちゃんとした識者ですから、彼らが選んだ総理大臣に、無能の人はこれまであまりいませんでした。
どこの国にも、高い見識を持った、いわゆる有識者というのはある一定数います。
でも、国を構成している人々の多くは、識者ではないのです。
圧倒的多数がスノッブな、パラダイムに流される烏合の衆なのです。
民主主義では、識者でもスノッブな人間でも、同じ一票でカウントされるのです。
このために21世紀の世界は、カオスにまぎれ込むやもしれません。
世界では人口が爆発的に増えていて、その多くがスノッブな人間になるのです。
生まれてから一度も、小説を読まないで、生涯を終えてしまう人たちが実際に多いのです。
「ショーセツ?」と、何か汚らわしいものを口にするように、彼らは云うのです。
民主主義は崩壊するのでしょうか?
資本主義も崩壊するのでしょうか?
「マサヨシ、お前、何か小説ば読んどるか?」
「先生、そんな女のするようなこと、ようしません。読んどりません」
「バカタレ、お前は!司馬遼太郎先生の書いた『竜馬がゆく』っていう本があるから、そいば買うて読んでみい」
先生がそれほどまでに云うのだから、試しに一冊買って読んでみるか、と思った中学生のマサヨシ少年。
その小説の第一巻があまりに面白くて、なんと一晩で読んでしまいました。
翌日本屋へ行き、二巻目以降を買ったのはいうまでもありません。
彼はやがて若くして会社を立ち上げ、たった二人の社員を前に、リンゴ箱の上に立ち「この会社は、将来、1兆、2兆というお金を動かす会社になる」と宣言します。
その会社は、今現在、プラクティカルに1兆、2兆という単位のお金を動かしているのです。