第二次世界大戦末期、世界中を放浪し、アフリカに流れ着いたメリン(ステラン・スカルスガルド)は古美術収集家の男と知り合い、考古学発掘隊に加わることになった。
発掘現場でフランシス神父(ジェームズ・ダーシー)やサラ・ノヴァック(イザベラ・スコプルコ)、そしてアフリカ人の少年のジョセフと出会い、親交を深めた。
だが、ビサンチン帝国の聖堂地下に祭られている魔神パズズ像を発見以降、村に自殺者や殺人事件が起こり始める。
発掘によって封じ込められていた邪悪な魂が復活し、何者かに乗り移り事件を起こしていた。
メリンは神への信仰を復活させ、邪悪な魂と戦う為に聖堂の地下に向かった。
1973年の「エクソシスト」の25年前、若き日のメリン神父と悪魔パズズとの対決を描いたホラー大作。
当初はジョン・フランケイハイマー監督で予定されていたものの、死亡のためポール・シュレイダー監督が登板。
しかしこのシュレイダー版に製作サイドがNGを出したため、レニー・ハーリン監督によって9割が再撮影されたという、複雑な経緯を持つ作品。















大戦中のユダヤ人収容所での残酷な経験から、神への信仰を捨てていたメリル神父が、考古学発掘調査中に親交を深めたサラやジョゼフや村人を守るため、信仰を取り戻し悪魔パズズに立ち向かうまでの葛藤が、しっかり描かれている。
またイギリスとアフリカの根深い民族対立と差別が、しっかり描かれているのが新しい一面。
善悪の魂の戦いが、しっかり描かれていて見応えある「エクソシスト」エピソードゼロ。
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