岩森淳(若葉竜也)が朝6時に目覚めると、アナウンサーの「おはようございます。6月6日、月曜日。晴れ。風のない穏やかな1日になりそうです。今日の花はアイリス。花言葉は『希望』です」という声が、時計から流れてくる。
岩森は身支度をして家を出て、最愛の恋人・砂原唯(山下リオ)を殺めた溝口登(伊勢谷友介)を殺害し、疲労困憊で眠りにつく。
翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のままで、溝口もなぜか生きている。
そしてまた今日も、岩森は何度も復讐を繰り返していく――。



















「人数の町」と同じく、遠くない未来にこういう社会的なサービスが提供されるかもしれん不気味なリアリティのデストピアの世界観、恋人を殺された悲しみと怒りを「複数回犯人を死刑にする」という「ペナルティループ」の晴らす中で恋人を殺された怒りや悲しみが晴れない淳が「ペナルティループ」の中で恋人の死とどう向き合うかという葛藤、若葉竜也と伊勢谷友介の濃密なふたり芝居、単なるタイムループものではなく愛するものを亡くした人間の「喪の儀式」をヒューマンサスペンスの形で描く意欲作。