第七話
ホットサマー・マーサ
長らくリアルな取材ができず、うつうつとしていた岸辺露伴(高橋一生)は、バキンと名付けた子犬を連れて散歩に出かける。
夏の強い日差しとマスクのせいでもうろうとしながら、見知らぬ神社に迷い込むと、そこには根元に大きな洞のある巨木があった。
洞を塞ぐ柵の隙間をのぞくと中は祠のようだった。興味を引かれた露伴は中に入るが、気がつくとバキンを抱いたままうずくまってしまっていた。
祠を出て家に戻ると、ところどころ様子がおかしいことにいぶかしさを覚える露伴。
さらには、自分のベッドにはシーツにくるまった若い女・イブ(古川琴音)がいて…。
第八話 ジャンケン小僧
泉 京香と打ち合わせ中の露伴のところに、漫画『ピンクダークの少年』を持ったファンの少年・大柳 賢が突然訪ねてきた。
ところが露伴は、仕事場にいきなり来るのは良くないといって玄関を閉め、追い返してしまう。
再び露伴の前に現れた少年は、今度はやぶから棒にジャンケンしようと提案する。
行く先行く先に現れては、執ようにジャンケンを挑んでくる少年に露伴は…。
原作:荒木飛呂彦×主演:高橋一生のミステリー・ドラマ、第3弾!
「ホットサマー・マーサ」は、コロナ禍のエピソードだけに荒木飛呂彦さんのなかなか取材出来なくて鬱々とした心境が不調気味の露伴先生に投影されてて興味深い。
ドッペルゲンガーとタイムリープもののツイストが効いた内容を、高橋一生と古川琴音の演技と奇妙な世界を無理なく描く演出の妙が楽しめるエピソード。
「ジャンケン小僧」は、ジョジョ本編からのエピソードだけど、スタンドを具体的にCGで描かなくても演者の精密な演技と奇妙な世界観を表現する演出により、ここまでエキサイティングになるのだと嬉しい驚きに溢れたエピソード。
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