皆実広見(福山雅治)は、アメリカから期間限定で交換留学生として日本にやってきた。

皆実はFBI捜査官であり、全盲。過去の事故が原因で両目の視力を失ったものの、鋭い分析力や研ぎ澄ませた五感などを活かしていつも事件を解決する。

FBIでは、解決が難しい事件に対する最後の切札

「ラストマン」と、皆実広見捜査官を呼ぶ。 

そんな皆実のアテンドをすることになったのは、警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(大泉洋)。護道家は代々警察庁長官を務めてきた家系だが、心太朗はあえて現場を選び捜査一課で活躍してきた。そんな心太朗はある出来事から、犯人を捕まえるためには手段を選ばない一面があり……。

 心太朗は次期警察庁長官が期待される兄の京吾(上川隆也)に、皆実のアテンドを託される。

バディとなった皆実と心太朗は、果たしてどんな事件に向き合っていくのか。

































41年前の事件による事故で失目するが、優れたプロファイリング能力や研ぎ澄ませた五感と相手の懐に入る人たらしぶりと、技術分析官の我妻(今田美桜)や捜査一課の主任警部の佐久良(吉田羊)そして皆実のアテンド役でバディの心太朗が皆実捜査官と協力して、連続爆破事件やカリスマインフルエンサー殺人事件や痴漢を狙った連続殺人や立てこもり事件と思われた誘拐事件など日本の捜査方で見逃されやすい難事件を解決していく前半部分は、視覚障害者用のイヤフォンとAI内蔵アイカメラと刑事が情報を捜査の中で共有しつつ五感を駆使して声色や匂いなどを手掛かりに全盲の皆実捜査官が捜査していくユニークな刑事サスペンスといじめ被害の闇や痴漢の卑劣さやSNSの承認欲求など様々な事件の中で浮かび上がる現代の闇や我妻刑事などの過去を描く捜査線。

皆実捜査官が、日本に交換留学生としてやって来た真の目的である41年前の事件の真相を心太朗たちと捜査する後半部分は、皆実捜査官と心太朗そして心太朗を養子にした代々警察官の護道家そして皆実自身が知らない皆実家に潜む真っ黒な闇に事件の真相に肉迫していく中で、幼い頃に親を奪われた皆実捜査官と心太郎が事件の残酷な真相に近づき家族の絆と自身の正義への信念を再確認する展開は、予想を裏切るスリリングな展開と真相に隠された家族を身を捨てて守ろうとした者の熱い愛に心熱くなるヒューマンサスペンスドラマに惹きつけられた。

音の反響で空間を把握したりする視覚障害者のリアルな仕草や動きを特訓して皆実捜査官になりきった福山雅治や複雑な心情を抱えた護道心太朗を演じきった大泉洋に加えて吉田羊や今田美桜や上川隆也など演技派俳優のアンサンブルが見応えある、単に視覚障害者が健常者と協力して認め合い頑張るバリアフリーお仕事刑事ドラマではなく、正義を貫く為に心を1つにして協力して足りない部分を補い合うことの大切さを知ることが出来て令和に相応しく弱さを武器に誰よりも優しく熱いヒーロー像を提示したユニークな痛快刑事サスペンスドラマ。

「ラストを取りに行きましょう」「アグリーです」

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