デザイナー・真知子(前田敦子)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)、風俗嬢・七瀬(黒川芽衣)。

 2020年、彼女たちはそれぞれ”クズ男”たちと付き合っていた。 

真知子はバンドマン志望の怜人(Sexy Zoneの菊池風磨)と、鈴はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)と、美和はハイテンションなフリーター・泰造(ロックバンド「OKAMOTO‘S」のドラマー、オカモトレイジ)と、七瀬はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と。 

彼女たちは、彼氏に不満を感じつつも、幸せな日々を過ごしていた。 

ただ、彼女に甘えた男たちはどんどん増長し、どうしようもない部分が露呈、遂に別れの時が訪れる…。 

そこで彼女たちが選ぶ誰も予想しない超越した決断とは? 

劇団、月刊「根本宗子」を主宰し、岸田國士戯曲賞の最終候補に4度選出された気鋭の劇作家・根本宗子が自らの同名舞台作品を映画脚本化。 















 プライドが高いだけで相手の職業などをバカにする、同棲しているアパートの家賃を払わないのに元カノの仕送りは貰う、束縛して彼女の行動や服装を指図する、ホワイトデーのプレゼントがオリジン弁当やグリルズ、避妊に協力的じゃないのに結婚や子供を避けるなどなど、まさにクズ男のテンプレのデパートのようなクズ男たち。

 そんなクズ男に、引っかかって恋愛が長続きしないクズ男ホイホイのような女性たち。 

過去と現在が交錯しながら、クズ男とダメな女たちの不毛な恋愛が明らかになり、クズ男との決定的な別れの後にダメな女たちが選んだ決断は正直言うとハッピーエンドなのか賛否両論だけど、クズ男にうんざりしながら妥協して付き合ってしまうダメな女たちの「寂しさ」故に妥協して言いたいことを飲み込んでしまうダメな女たちの癖が炙り出され、舞台的な装置の展開と合わさってクラクラするけど、等身大のアンバランスな恋愛の歪みをコミカルに描いたユニークな恋愛模様と前田敦子や趣里などの演技派女優SexyZoneの菊池風磨や千葉雄大の演技とともに楽しめる恋愛サイコホラーコメディ映画。