ゴジラが怪獣の王として君臨してから5年後の2024年、コングとゴジラに古くからライバルとして戦ってきた因縁がある事が判明し、怪獣の調査を行っている研究機関「モナーク」は髑髏島に第236前哨基地を設置し、ゴジラから守る名目でコングを収容した。

しかし既に基地内では収容できないレベルに巨大化したコングにとっては、ただ苛立ちを募らせるだけだった。 

 同じ頃、陰謀論者のバーニー・ヘイズは、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が何かを企んでいることを突き止め、5年前から技師としてペンサコーラにある本社に潜入し調査を行っていた。

だがそこに突如としてゴジラが襲撃、命からがら生還したバーニーは、破壊し尽くされた社内で謎の装置を発見する。 

 その後、エイペックスのCEOのウォルター・シモンズと、5年前に亡くなったモナークの生物学者・芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮は、かつてモナークに所属していたネイサン・リンドのもとへ訪れる。

二人はゴジラを倒す新兵器製作のため、怪獣達の故郷であり彼らの力の源がある地底に存在する空洞を目指しており、それを承諾したネイサンは、かつての同僚であるアイリーン・アンドリュースの協力を経て、コングの帰巣本能を利用して地下空洞世界を探索しようと決める。 

 調査隊にはネイサンとアイリーンに加え、ウォルターの娘マイア、コングと共に育った少女ジアが加わり、一行は大艦隊でコングを髑髏島から南極へ移送する。

だが南極まであと少しとなったタスマン海にて、コングが島から出てきたことを察知したゴジラが襲撃、両者の激しい戦いが幕を開ける。

 一方、ゴジラに特別な思いを寄せていたマディソン・ラッセルは、ゴジラが人間たちを襲った理由を突き止めるべく友人のジョシュ・ヴァレンタインとともにバーニーに協力を申し出る。

ゴジラに破壊されたエイペックス本社に3人で潜入して陰謀を突き止めようとする中、ひょんな事から香港にあるエイペックスの秘密の研究所へと辿り着く。

そこに隠されていたのは、かつてゴジラとの戦いに敗れ死亡した「モンスター・ゼロ」ことギドラの頭を素体としてエイペックスが開発した対ゴジラ兵器・メカゴジラであった。 

 「モンスター・バース」シリーズ第4作。







今回は、「地球空洞説」などの月刊ムー的なトンデモS Fと怪獣プロレスが、「シン・エヴァンゲリオン」と合体した感じの怪獣映画に仕上がっている。

とはいえ、ギドラの頭とメカゴジラがどう神経接続してるか、タイタンの故郷の生命エネルギーをどう抽出するかなど、雑にしか説明されない。

でも、タスマン海での空母の甲板や海中をリングにしたコングとゴジラのどつきあい、香港での高層ビルをリングポストやロープ代わりに飛び回りながらどつきあうコングとゴジラのバトル、ラストのメカゴジラとのバトルは、巨大怪獣同士のど迫力のぶつかり合いを3DCGカメラによる360度カメラワークと高画質映像で描いていて大満足。

「シン・エヴァンゲリオン」でのマイナス宇宙のシーンを彷彿とさせる地下空洞への潜入シーンなどのCGも、凄い高画質映像で奇想天外で、見る者を驚かせる。

ハリウッド製のチャンピオン祭りとして楽しめる怪獣映画。