スミソニアン博物館で働く考古学者ダイアナ(ガル・ガドット)には、ヒーロー界最強とも言われる桁外れのスーパーパワーを秘めた戦士・ワンダーウーマンというもう一つの顔があった。

1984年、人々の欲望が溢れているカオスでカラフルな時代。ダイアナが、勤めているスミソニアン博物館に、F B Iから鑑定を頼まれた古い宝石が持ち込まれる。宝石の台座には、ラテン語で「願いを1人1つ叶える」と書かれていた。

かつて共に戦い愛したスティーブ(クリス・パイン)を今でも慕っているダイアナは、思わず「スティーブが蘇って欲しい」と願ってしまう。

ダイアナの同僚でドジっ子で地味なところを同僚にバカにされるバーバラ(クリステン・ウィグ)は、自分に優しくしてくれるダイアナに憧れドリームストーンに「私をダイアナのようにして」とお願いしてしまう。

スミソニアン博物館に多額の寄付している実業家マックス(ペドロ・パスカル)は、石油の油田開発投資が失敗して追い詰められ、ドリームストーンのパワーを知り、富や名声を得るためにドリームストーンのパワーを悪用して世界の石油を我が物にして世界を支配しようとする。

夢を叶えると声高に謳う実業家マックスの巨大な陰謀と、ダイアナの前に立ちはだかる正体不明の敵チーターとなったバーバラに対峙することになったワンダーウーマンは、ドリームストーンの代償にパワーが半減して絶体絶命のピンチに陥る。

ワンダーウーマンは、たった一人で世界を崩壊から救うことはできるのか?

「ワンダーウーマン」の続編。










今回のワンダーウーマンの敵は、ドリームストーンのパワーを野望や欲望のために悪用する実業家マックスとチーター。

偉大な男になりたい富や名声が欲しいためにドリームストーンのパワーを悪用する実業家マックスと自分を見下す同僚に復讐して憧れているダイアナのように美しく強くなりたいバーバラは、ティム・バートン監督版「バットマン・リターンズ」のキャットウーマンのように、自らの野心や欲望のために闇堕ちする共感出来る悪役。

ワンダーウーマンとして活躍しながらも、死んだ恋人スティーブへの未練から、蘇ったスティーブとの時間を手放したくないが故に、ワンダーウーマンとしての使命とダイアナとしての幸せの間で葛藤して、ついにスーパーヒーローとして一皮向けるダイアナが、本当にワンダーウーマンとして覚醒する心情や葛藤が、観る者の心を揺さぶる。

ショッピングモールでワンダーウーマンが真実の縄を駆使して飛び回りながら強盗と戦う、シュワルツェネッガーの「コマンドー」をオマージュした華麗なアクション。高速道路で装甲車とチェイスしながらバトルする豪快なカーチェイス、アマゾン版SASUKEかKUNOICHIかというアマゾン・オリンピックなど、女性のしなやかさや優美さを生かすシルクドソレイユのスキルを生かした華麗なアクションの数々。

豪快で華麗でパワーアップした続編。


前作「ワンダーウーマン」のレビュー↓

「ワンダーウーマン」レビュー