反米思想を持つ山口(窪塚洋介)、市川(RIKIYA)、小菅(須藤元気)は東京・渋谷でナショナリスト結社“ネオ・トージョー”を結成。3人は白い戦闘服に身を包み、町から汚いゴミを掃除しようと不良たちを狩り始めるが、次第にヤクザや右翼に絡め取られ利用されていく。 

窪塚洋介の思想的変遷を知る上で、欠かせない1作。 



















ネオトージョーがやっていることは、ナショナリズムというよりは自警団活動世直しに近い感じ。ネオトージョーは純粋に世直しのために援助交際の女子やチーマーをしばいていたが、右翼やヤクザに利用され破滅していくという挫折は、思想的活動していく上では駆け引きや力を付けていくことの大切さを教えてくれるし、右翼やヤクザの裏側にある巨大な闇の力や利益と権力を追い求めるドス黒い闇、暴力を振るう者は暴力に散る因果応報。
キングギドラなどのジャパニーズヒップホップや渋谷でのロケのストリート感のかっこよさ、とんがっていた頃の窪塚洋介の熱演、原田芳雄や本田博太郎や江口洋介のベテランの演技、ユニークなバイオレンス青春映画。