病死した“伝説のDJ”タケダ先輩が、生前に繰り広げたという“伝説のゲリラライヴ”の聖地を探しに群馬にやってきた埼玉のラッパー、イック(駒木根隆介)とトム(水澤伸吾)。しかし「うちらがタケダ先輩の一番弟子」と名乗る地元の女子5人組と遭遇する……。その中の一人、アユム(山田真歩)は、高校時代、女子だけで結成されたラップグループの一員だった。だが、今では実家を手伝いながら退屈な毎日を過ごしている。ヒップホップに夢中だった仲間たちも卒業後は散り散りになってしまっていた。そんなある日、アユムはかつての仲間、ミッツ(安藤サクラ)らと共に、再度一夜限りのライヴを行おうと思い立つ。だが、既に20代後半の彼女たちには、仕事や結婚、家族やお金など、様々な現実が立ち塞がっていた……。
高校の頃にやっていたヒップホップ・グループを再結成して、ライブするために奮闘する青春ヒップホップ映画。仕事や結婚など厳しい現実と向き合いながら親や親戚や世間の白い目に晒され、それでも自分の夢を掴もうとする中でアユムがクライマックスで思いのたけを叫ぶラップは、魂を揺さぶる物があります。 
中でも山田真歩、安藤サクラは、さすがの存在感。