1987年。「ワスプ」ことジャネット・ヴァン・ダイン(ミッシェル・ファイファー)は、ソ連の核ミサイルを停止させるために限界まで縮小し、この世界から姿を消した。ジャネットの夫にして初代「アントマン」ハンク・ピム(マイケル・ダグラス)と娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)は長い間、彼女の死を悼み続けていた。しかし28年後、新たに仲間となった二代目「アントマン」スコット・ラング(ポール・ラッド)が量子世界から帰還することに成功し、以後彼らは再びジャネットを取り戻すための研究に没頭する。
アベンジャーズを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」の賛否を巡って勃発した「シビル・ウォー」で、協定に反発するキャプテン・アメリカに加担したスコットは、「『ソコヴィア協定』に違反した」として自宅に軟禁され、FBIの監視下にあった。2年に及ぶ軟禁生活が終わりを告げる頃、スコットは量子世界の奇妙な夢を見て、その間絶縁状態だったハンクに連絡を取る。彼が見た夢とは、ハンクたちが作った量子トンネルが起動した影響で流れ込んできたジャネットのメッセージだった。
2年前のスコットの失敗によってFBIに追われる立場にあったハンクとホープは、ジャネット救出のためスコットと再び手を結ぶことを決める。彼らは量子トンネル完成に必要な部品を闇市のディーラーであるソニー・バーチから買い上げようとするが、FBIと内通していたバーチは彼らの弱みを盾に研究成果を要求し抗争に発展。ホープは縮小化能力に加え飛行能力まで有する「ワスプ」のスーツを着てバーチたちを圧倒するが、まるで幽霊のように物質をすり抜ける「ゴースト」が突如現われ妨害を受ける。スコットらの応戦空しくゴーストは姿を消すと、ブリーフケースと同サイズに縮小したラボを奪い去ってしまう。果たしてスコットたちは、「ゴースト」からラボを奪い返し、量子世界に閉じ込められたジェネットを救出出来るか?
「アベンジャーズ・シビルウォー」から「アベンジャーズ・インフィニティウォー」の間、アントマンは何をしてたかが明らかになる「アントマン」の続編。
今回は、ハンク・ピムに怨みを持つ「ゴースト」との戦い、量子世界に閉じ込められたジェネットを救出する戦いが描かれる。
アントマンお得意の伸びたり縮んだり神出鬼没に敵を撹乱しながら戦う奇想天外なアクションに加えて、量子世界にいく装置などの携帯用ピム・ラボの争奪戦、ミニカーや高いビルなどを伸び縮みさせて武器にしたりカーチェイスしたり戦ったりする奇想天外なバトル、量子世界の美しくも奇想天外な世界、マイケル・ペーニャの頼れる愉快な相棒ぶり、「アベンジャーズ・インフィニティウォー」の衝撃を和らげる愉快なアクションコメディ映画。


にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村