2010年、アメリカの女性アーティスト、ケイティ・ペリーは、世界中124ヶ所のアリーナ会場をソールド・アウトさせたワールドツアーを行った。ケイティは全米、ヨーロッパ、南米、極東を回る『カリフォルニア・ドリーム・ツアー』に2人の若い映画監督を同行させ、アクセス・オール・エリアのパスを与えた。一切撮影禁止することなく、生まれながらのパフォーマーであるケイティ・ペリーが、世界的スーパースターになるまでの道のりをありのままに映し出す。
ライヴの興奮を伝えるとともに、彼女のバック・グラウンド、クリスチャンの両親に影響を受けた初期のシンガー・ソングライター時代のことや、家族などへのインタビュー、いくつものレコード会社に断られた姿など、ケイティの挫折と成功の軌跡も追う。
2枚目のアルバム『ティーンエイジ・ドリーム』で正真正銘のポップ・スターとしての名声を確立し、ビルボード・アルバム・チャートの1位を獲得、そして記録的な5曲のナンバーワン・シングルを生み出したケイティは、2010年、俳優でコメディアンのラッセル・ブランドと結婚するが、ツアー中の2011年末に破局してしまう。その動揺と精神的苦痛に襲われながら、ショーの継続を決意する姿もカメラは収めていく。
ケイティ・ペリーは、ペンタコステ派の牧師の父親の影響で最初はゴスペルシンガーから音楽活動を始め、シンガーソングライターとして自分の気持ちを歌詞に反映し始めデフジャムからデビューするもなかなかブレイク出来ず、コロンビアレコードではアヴリル・ラヴィーンをブレイクさせたプロデューサーチームと組んでブレイクしようとするが、自分がやりたい音楽性と違う方針を押しつけられ、キャピタルレコードで初めて自分の音楽性を生かしきることが出来、「キス・ア・ガール」でブレイクするまでの苦闘。ケイティ・ペリーの音楽性を尊重し、信頼関係で結ばれたスタイリストのジョニー・ウージェクやメイク担当者やダンサーのインタビュー。ケイティはファンからエネルギーをもらいファンはケイティから励ましをもらうライヴ後の、ケイティとファンとの交流。カラフルな衣装で奔放な内容の歌を歌うケイティと信仰から娘に複雑な感情の両親の葛藤と絆「どんな歌を歌ってもケイティを応援するわ」。スタッフの一人で「アンジェラは私の監督みたいなもの。つまり彼女のおかげで私は地に足を着けていられる」とケイティが言うくらい重要人物のアンジェラとケイティの信頼関係。ケイティと最愛の人ラッセルの出会い結婚そしてライヴツアーでの忙しさなどが原因の破局。日本での猫カフェ訪問やアメリカでの遊園地ではっちゃけるなど、ライヴツアーの中でのオフショット。ラッセルとの破局の哀しみが癒えぬままブラジル・サンパウロのステージに立つケイティとツイッターなどで彼女を励ますファンとの強い絆。どんな時も音楽への愛を忘れず音楽を通じてファンと繋がっているケイティ・ペリーの素顔と音楽の魅力が楽しめる傑作音楽ドキュメンタリー映画です。






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