3年前に離婚しながらも、別れた妻エリカ(ジェニファー・コネリー)に未練を残す作家のビル(グレッグ・キニア)は、いまだに彼女の家を覗きに行く日々を送っていた。

ビルの娘サマンサ(リリー・コリンズ)は、父親を捨てて新しい男性と交際する母親を嫌い、3年間会話をしていない。

大学で同じ講義を受講するルイス(ローガン・ラーマン)から想いを寄せられていたが、両親の離婚を経験した彼女は、恋愛や結婚に対してネガティヴなイメージを抱え、他人を受け入れることができなくなっていた。

一方、ビルの息子ラスティ(ナット・ウルフ)は、学校でケイト(リアナ・リベラト)という少女に恋をするが、彼女がコカインを吸っている現場を目撃してしまう。愛を失った父親、愛を信じない娘、愛に臆病な息子……。様々な思いを抱えた3人が悩み、気付き、新しい一歩を踏み出した時、人生に変化が訪れる……。





離婚以来スランプで未練がましい父、父を見て愛を信じなくなった小説家志望の娘、恋愛に臆病な弟がそれぞれの問題(父は元妻への未練、娘は自身の男性不信、弟は彼女の薬物依存)に向き合う過程がユーモラスにビターに描かれていて、文学や音楽の前向きな影響、少しずつ躓きながら前に進もうとする主人公がいとおしい傑作ヒューマン映画です。
ツンデレなリリー・コリンズ、ピュアなナット・ウルフ、一途なローガン・ラーマンの演技が、印象的です。

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