監督　細田守　バケモノの子

母親を亡くし一人ぼっちとなってしまった少年・九太は、「強さ」を求めて、バケモノたちが住む「渋天街（じゅんてんがい）」に迷い込み、乱暴者のバケモノ・熊徹らとの出会いと修行の日々を通じて「本当の強さ」とは何かを学んでいく。

月日が経ち、たくましい青年へと成長した九太は、現実の世界で同い年の少女・楓に出会い、無限に拡がる可能性という「新しい世界」の魅力に強くひかれていくのだが、その新しい道を進むためには、大きな事件を乗り越えなければならないのであった。

一人で強くなったがゆえに人を教えることができない熊徹と、家族を失い誰も信じることができなかった九太。

危機に臨む熊徹と九太が、二つの心を一つにしたとき、だれもが想像もしえない「奇跡」が起こる。

熊徹と猪王山の渋天街のリーダーを決める跡目争い、熊徹と九太のぶつかり合いながらの疑似親子関係、多様な文化が入り交じった渋天街、熊徹と猪王山のバケモノバトルなどのド迫力のバトルの数々、カンフー映画のようなユーモラスな修業シーン、宮崎あおいや役所広司やリリーフランキーや大泉洋などの名演技、本当の強さの意味や心の闇と向き合うことや自分で自分の生きる道を見出だすことなど様々なテーマ、人間界と渋天街の運命を左右する騒動、人間が成長していくことをファンタジックに描いた傑作青春ファンタシー映画です。