盛夏の長野県、蝶ヶ丘の山中で発見された6人の美少年の蝶をモチーフに標本化された遺体……。
死んで人間標本にされていたのは、榊至(いたる/市川染五郎)、深沢蒼(あお/松本怜生)、黒岩大(くろいわだい/秋谷郁甫)、白瀬透(しらせとおる/荒木飛羽)、赤羽輝(あかばねひかる/山中柔太朗)、石岡翔(いしおかしょう/黒崎煌代)の6名だ。
彼らは、「色彩の魔術師」の異名を持つカリスマ画家の一ノ瀬留美(宮沢りえ)が主催する絵画合宿の参加者だった。
自首したのは、有名大学教授で蝶研究の権威・榊史朗(西島秀俊)だった。
幼少期から蝶の標本作りを通し、「美を永遠に留める」執念に取り憑かれていた。
彼は、なぜ息子の至(市川染五郎)たちを手にかけ事件を起こしたのか。
その真相が、史朗、至、留美の娘の杏奈(伊東蒼)、複数の視点によって姿を変えていく。
“イヤミスの女王”と呼ばれる湊かなえが“親の子殺し”をテーマに描いた同名小説に基づくサスペンスドラマ。監督は、湊と映画『母性』(2022)以来2度目のタッグを組む廣木隆一。



















「美を永遠に作品として生かす」「自分が見ている世界を作品として描く」そして自分の芸術の為に何を犠牲にしても構わない芸術家の狂気、親は子に輝かしい才能や未来を期待し子は何を犠牲にしても親に応えようとするまるで呪縛するような親子関係の歪な愛が、美しくもグロテスクな「人間標本」殺人事件の顛末の中で、湊かなえ作品お得意の二転三転する事件の真相を絡めて描いていて、西島秀俊や市川染五郎や宮沢りえや伊東蒼の演技が見応えあって、あまりに切ない親子の関係の果てのラストが泣けたサスペンスドラマ。
プライムビデオで、配信中。



















新たに就任したイギリス首相のデイヴィッド(ヒュー・グラント)は若く、ルックスも良く、独身。しかし秘書の1人、ちょっと太めのナタリー(マルティン・マカッチョン)に一目惚れしてしまい、仕事に身が入らない。
最愛の妻を亡くしたダニエル(リーアム・ニーソン)は、義理の息子サム(トーマス・サングスター)がまったく口を利かなくなってしまったことが気がかりでならない。しかしサムが口を利かない理由は母の死ではなく、学校で一番人気の女の子に対する片思いによるものだった。
弟に恋人を奪われてしまった作家のジェイミー(コリン・ファース)は、傷心を癒すため南仏のコテージに向かう。
そこでメイドとして働くポルトガル人のオーレリア(ルシア・モニス)には、英語もフランス語も通じないが、ある事件を切っ掛けに、ふたりは惹かれ合うようになる。
会社を経営するハリー(アラン・リックマン)は、しっかり者の妻カレン(エマ・トンプソン)や3人の子供たちと一緒に幸せに暮らしていた。だが突然、部下のミア(ハイケ・マカッシュ)が、彼にアプローチをかけるようになってしまった。
そんなハリーの会社に勤めるサラ(ローラ・リニー)は、入社以来2年7ヶ月のあいだ、同僚のカール(ロドリゴ・サントロ)に恋心を抱いている。しかし奥手なサラは、勇気を絞り出そうにも告白の言葉が出てこない。
ビリー(ビル・ナイ)は、かつての持ち歌をクリスマスソングにアレンジしてカムバックを果たそうとする老いぼれのロック歌手。マネージャーのジョー(グレゴール・フィッシャー)が必死に売り込みを続けるも、スター気取りなビリーの過激で下品な発言が世間を騒がせてばかり。
画家のマーク(アンドリュー・リンカーン)の親友ピーター(キウェテル・イジョフォー)が結婚式を挙げた。
ピーターのお相手は、美人なジュリエット(キーラ・ナイトレイ)。親友を祝福するも、ピーターとばかり喋ってジュリエットにはよそよそしいマーク。ジュリエットは夫の親友となんとか仲良くなろうと思い悩むが、マークには彼女に知られたくない秘密があった。
ケータリングの仕事をする若者コリン(クリス・マーシャル)は、頭の中が女の子と卑猥なことでいっぱい。彼女いない歴を更新中の彼は、冷たいイギリス人相手のナンパに限界を感じ、友人が止めるのも構わず、アメリカ娘を狙いに単身でウィスコンシンに発つ。
ラブシーンのスタンドインを演じるジョン(マーティン・フリーマン)とジュディ(ジョアンナ・ペイジ)は、気まずくなるようなシーンを、他愛もない会話で楽しく撮影できることに喜びを感じていた。次第に親しくなった彼らは恋に落ちる。
9つのストーリーは、クリスマスを舞台にどのような結末を迎えるのであろうか。

















部下の女性にアプローチされ揺れ動くアラン・リックマンがチャーミング、同僚のカールに片想いしているのになかなかアプローチ出来ないローラ・リニーの不器用な感じが可愛い、コリン・ファースとポルトガル人メイドが言葉の壁を越えて惹かれ合うのにキュンキュンさせられ、息子の初恋を応援するリーアム・ニーソンと息子にハラハラして、ラストのクリスマスのクライマックスの展開にほっこりさせられる傑作ラブコメ映画です。
「愛の実は至るところにある」


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ニューヨーク州の田舎町チムニー・ロックの教会で、信者にカルト的に信奉されてるウィックス司祭(ジョシュ・ブローリン)がミサの最中に殺害されるという絶対に実行不可能と思われる犯罪が発生し、名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は若く実直なジャド神父(ジョシュ・オコナー)と手を組み、真相究明に挑む。
しかし、その教会には長年封じられてきた教会の創設者プレンティスの一族と教会の秘密が絡んだ忌まわしい過去が潜んでいた。
ブノワ・ブランと手を組む若きジャド神父を「ゴッズ・オウン・カントリー」「墓泥棒と失われた女神」のジョシュ・オコナーが演じるほか、グレン・クローズ、ジョシュ・ブローリン、ミラ・クニス、ジェレミー・レナー、ケリー・ワシントン、アンドリュー・スコット、ケイリー・スピーニー、ダリル・マコーマック、トーマス・ヘイデン・チャーチら豪華キャストが共演。
ダニエル・クレイグが主演を務め、ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本で描く人気ミステリー「ナイブズ・アウト」シリーズ第3弾。ダニエル・クレイグ扮する名探偵ブノワ・ブランが、これまでで最も危険な事件へと挑む。
Netflixで2025年12月12日から配信。













今回は、過激なキリスト教右派の教会の信者に対する怒りや疑心暗鬼を煽る洗脳や集団心理や信仰が絡んだ教会で起きた密室殺人の謎解きがテーマだけに、合理主義の探偵ブノワと未熟で若いジャド神父の異色な探偵コンビが立ち向かう展開を通して、トランプ大統領支持派のキリスト教右派のリベラルやフェミニストなどに対する怒りや陰謀論を煽る手法で信者を洗脳する手法の狂信的なカルトさやそれにハマってしまう人の危うさと名探偵ブノワに導かれた未熟なジャド神父の成長がしっかり描かれるのでヒューマンドラマ色が強いサスペンスミステリーが楽しめる。
アメコミ作品に出演したジョシュ・ブローリンやジェレミー・レナーや大御所グレン・グロースなどの名優とダニエル・クレイグとの演技バトルも、見応えありのシリーズ第3作。
Netflixで、配信中。
前作のレビュー↓
https://ameblo.jp/blogyuuki/entry-12620294698.html


https://ameblo.jp/blogyuuki/entry-12781814055.html