真っ黒な闇が目の前を覆うこと、光の断絶について | 彼女が結婚したとしても

真っ黒な闇が目の前を覆うこと、光の断絶について

僕がいるここには、僕以外何も存在しない。

人も、感情も、ものも、システムも、カレンダーもないし、曜日もない。


ただ、僕ひとり、いるだけだ。


僕がここにいることを知っている人間はいない。

僕が何を想おうと、何を書こうと、全ては闇の中に吸い込まれていく。

何をしても、真っ黒な闇のせいで誰もそれに気付かない。

ここに射し込んでいた光は、日曜日に消えた。

ここで僕は泣いていても、誰も気付かない。誰も相手にはしない。

真っ黒な闇が目の前を覆って、ここから出られない恐怖が僕を襲う。

闇に怯え、孤独を抱え震えながら眠る。


 *


この真の闇に一筋、射し込んで僕を照らした光が失われた。

光が失われただけでなく、彼女自体を失った。

僕にとって最も重要なものが失われ、それによって僕自身も失われた。



* *



渡すことすらできなかった手紙は破り捨てた。